まつかぜ日記

暮らしの中で思うこと

HANS COPER ハンス・コパー展

2010年09月02日 | 手仕事のもの
8月29日日曜日
ハンス・コパー展へ行きました。

ハンス・コパーを知ったのは
この夏の始まりの頃に観た、国立新美術館での『ルーシー・リー展』です。

ルーシー・リーのボタン作りの手伝いから陶芸の世界に入り。
程なくして、共に作品制作するようになる。
ルーシー・リーの工房から離れ、独立した後にも
幾度か、二人の合同展が開かれていて
その時のルーシー・リーの言葉…
『彼の作品はどれもが完璧なものだった。。。』が、頭に残りました。
(うる覚えですが、確かこういう意味のことを話されていました。)

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初めて観るハンス・コパーの作品。

実は、、、
国立新美術館に置いてあったハンス・コパー展のポスターをチラッと目にした時は
なんだかとても容易には親しめない気配を感じました。
とても硬質で無機的な感じ。
。。。焼き物なのですから、その通りなんですけど・苦笑

ルーシー・リーの作品の繊細で華やかな波動を絶え間なく受け取った直後で
他の情報を受け入れる余裕が無くなっていたのかも知れません。

しかし、実物は第一印象と全く違うものでした。

植物の小さな成長の姿、あるいは卵のような
明瞭な輪郭線の内にあるものは、静かで確かな息づかい。
整然と並ぶ作品の中に宿る、その一つ一つを
確かめながら歩きました。
そして、いくつかの作品では、
さらにプリミティブで、広大な自然を感じました。

いつか、もっと、他の作品にもふれてみたいです。

ハンス・コパーの言葉…『どうつくるのかではなく、なぜつくるのか』
展覧会から数日後、偶然みたNHKの番組で紹介されていました。

*ハンス・コパー展 / 汐留ミュージアムにて ~9月5日まで。
 その後、岐阜県現代陶芸美術館、岩手県立美術館、静岡市美術館にて開催予定。