縄文の風

「北黄金貝塚公園」を中心に
噴火湾沿岸の遺跡情報を発信します。

「縄文土器」の解読がおもしろい。

「縄文ドキッ22」(日の丸?)

2019年10月15日 | 縄文ドキッ
「この土器は、昭和7年の中通地区の耕地整理中に、浅井末吉(小魚)によって野中堂(現特別史跡大湯環状列石内)より発見されたものである。  縄文時代後期(約4000~3000年前)の壷形土器で、口縁部を欠いている。胴部には横位「逆S」字状文が描かれ、その中に細縄文が充填されている。 (底径6.0センチメートル、最大胴径15.0センチメートル、残存高13.8センチメートル)」 以上が解説さ . . . 本文を読む
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「縄文ドキッ21」(太陽土器)

2019年10月13日 | 土器
「秋田県由利本庄市、西目総合支所に鎮座されている。根子ノ沢遺跡の縄文土器。中期の終わり頃のもの。人面?動物?のようにも見え、ケースを開けると飛び出そうな勢い。」 このような解説がある。   土器を見て異様に感じました。何を伝えたいと思って作ったのだろうか。 「〇」の部位があちこちにあるので、日々の「太陽」だと想定して考えることにしました。   どの様に解説をする . . . 本文を読む
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「縄文ドキッ20」(カメムシ土偶)

2019年10月13日 | 土偶
伊勢堂岱遺跡の土板(土偶)です。この土偶は以前に一度解説していますが「カメムシ」と命名しています。なぜ、カメムシなのかです。きっと、異様に思われるでしょう。この土偶の正体を明かすには時間が、かかりました。 土偶はお守りだと考えます。動物(昆虫を含む)の繁殖力、生命力、強さ、防御などの方法にあやかるために「お守り」に作ったのでしょう。「カメムシ」は人だけでなく他の生き物も敬遠する。「くさい . . . 本文を読む
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「縄文ドキッ19」(太陽土偶)

2019年10月12日 | 土偶
伊勢堂岱遺跡の出土品に目が止まった。 土偶である。キノコ土偶、笑う土偶 板状土偶 などなど「なんだ」と思うような不思議な形態の土偶が出土している。 意味のない土偶などないはずだ。何らかの意味を見つけ出したいものだ。 この土偶も意味あるものとして考えたにちがいない。 この意味を探るのがおもしろい。   寒冷化が起きて食べ物も不自由した時期かと想像する。縄文時代の人口も減って . . . 本文を読む
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「縄文ドキッ18」(冬至 夏至)

2019年10月10日 | 土器
大湯環状列石の土器です。秋田県鹿角市 大湯ストーンサークル館に展示されています。 土器の文様を見ると、渦巻きが二つありますので「野中堂」と「万座」かと思いたいものです。 渦巻き状の紋様が左右にあります。そして、左側の渦巻きが少し高い位置にあります。このような土器はほかにもあるのです。 線も不明で細部もよくわからない部分もありますが、太陽の再生にあやかって命の再生を願ったのかもしれません。 . . . 本文を読む
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「縄文ドキッ17」(天空の地図)

2019年10月09日 | 土器
秋田県の鹿角市にある大湯環状列石の土器です。 変わった土器で驚きでした。白い色なので祭祀用で「送り」に関係している土器と感じます。  土器を縦に四等分して解説を試みてみました。 「あの世」を「天空」として「現実の世界」を「地上の世界」 「高坏」は「あの世」へ送るものとしています。仮の説です。 「天空の入り口」  実際に現地の画像には「掘っ建て柱の家」が数軒あります。この . . . 本文を読む
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「北黄金貝塚05」(拡大する)

2019年10月07日 | 土器
尖底土器と言って先が尖っています。およそ6000年前のハマグリの貝を採っていた温暖化の時期の土器です。  中央の土器を拡大して見てみると「縄文」を施した土器のように見えます。縄目の施文具を押したか転がして紋様を付けたと思いました思いました。   さらに紋様の複雑そうな部分を拡大して見ました。多少誇張していますが、下地の模様が見えるようです。 どの様な方法 . . . 本文を読む
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「北黄金貝塚04」(複雑・・・・)

2019年10月06日 | 土器
繊維土器も使用されているが、その繊維そのものが何なのかは分かりません。すごく細く長い繊維が使用されているのです。 その糸を芯に巻いたり、生地に固定したりするのです。すごく細い繊維にちがいない。 動物の毛も考えられるが検証が必要。  体型を作って土器を焼いて固くしていることの技も知りたいと思う。 繊維土器を作ったとして、火で焼いた後の姿が見たいが、先の話になる。 上の写真で黒っ . . . 本文を読む
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「北黄金貝塚03」(帯広 宮本遺跡土器)

2019年10月03日 | 土器
北黄金貝塚の上坂式土器と似ているものがないかと探したら、帯広百年記念館で下記のような土器が見つかりました。縄文前期から 中期にかけての土器で「宮本遺跡」出土とあります。 「縄文」とよく似た紋様で、最初は土器の上から施文した縄文だと思いました。  一部を拡大して見ました。画像を無理に伸ばしていることもあって明確ではないのですが、縄目を転がした縄文でないようです。細い糸状のものがたく . . . 本文を読む
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「北黄金貝塚02」(上坂式土器)

2019年10月02日 | 土器
縄文早期の土器の姿です。均整のとれたすばらしい体型の土器と思っています。 薄くて焼きも十分で、これが縄文早期という土器には見えません。 縄文がついていないので、縄文を付ける以前の「縄文早期」の土器といわれているのです。 アルトリ式(上坂式)土器とも呼ばれています。 この土器は、約5000年前(縄文中期)の貝塚の下の黒土から出土したといわれています。 ここの産地の土器とはちがい . . . 本文を読む
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