縄文の風

「北黄金貝塚公園」を中心に
噴火湾沿岸の遺跡情報を発信します。

「縄文土器」の解読がおもしろい。

(02土器ガ)貝殻文・筒形土器(九州・縄文草創期)

2023年06月17日 | 縄文ガイドブック

1、はじめに

前原遺跡と上野原遺跡の土器を参考にします。
何れも鹿児島湾に面した地域の土器です。

四角柱に近い土器がある事が不思議に感じていました。円筒柱の土器も共にあります。

「四角」の口縁の土器は、なぜ「▢」なのかが大きな課題です。意味があるはず?

2、土器を解釈

・土器の形体が「〇」と「▢」のちがいがある事です。

縄文草創期にこの様なちがいの土器があることに驚きます。疑いたくなります。

・深鉢(円筒土器)は、深い海の生活を生業とする人たちの土器だと認識しています。北黄金貝塚にも深鉢の円筒土器が並んでいます。北東北地方も含めて「円筒土器文化圏」と呼んでいる。

・問題は縄文ヒトに「▢の形の土器を作る」という意識がある事の驚きでした。
・▢という形は、適当に意識して浮かぶ形ではないと思います。
・よほど、▢に強い意識を注いでいる人たちと思わなくてはなりません。
・▢に囲まれた中で生活する環境のヒトである必要があります。

・それは「海上生活者」で舟と結論付けて見ました。
・「陸上生活者」は〇の竪穴式住居で「海上生活者」は▢の舟に住む。
・土器の口縁が反っているのは海上の「波」を想像させる。海上生活者といえます。
・土器の胴面の縦の線は「航路」を描いているとも想像できます。
・波を「縄文模様」で表しているが、縄文(波)模様の元祖と思える。

3、思うこと

・四角は、四角にするという意識が強くないと浮かぶ形ではない。常に▢の中の生活をしているヒトで、きっと海上生活者といわれる人たちでないか。星を頼りに広い海原を越えるには、それだけの意識の高さが必要だろう。

・一般的に「縄文ヒト」と考えている人とちがうヒトの様で、薩摩火山灰でおおわれた遺跡のヒトだと思う。

・土器に「底」がついているのか確かめたい。(北黄金貝塚に「底の無い土器」があるのです)

・「土器型式は意味が薄い」で「土器は生活環境を模した姿」なので土器型式は関係あるだろうか。

縄文楽 浄山

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