縄文早期の土器の姿です。均整のとれたすばらしい体型の土器と思っています。
薄くて焼きも十分で、これが縄文早期という土器には見えません。
縄文がついていないので、縄文を付ける以前の「縄文早期」の土器といわれているのです。
アルトリ式(上坂式)土器とも呼ばれています。
この土器は、約5000年前(縄文中期)の貝塚の下の黒土から出土したといわれています。
ここの産地の土器とはちがいます。「縦の線の区画」と「横の線の区画」が交互に模様として表現されているようです。
このような土器は、草原とか広い湿原を想像させます。
どこから来た土器でしょう。紋様の部分を拡大してみようと思います。
繊維土器だと判断しています。土器を成型してから紋様を施したのでしょうか。
どの様に作ったのか製作法も今のところ課題です。
繊維土器だとすると、下地は長い時間をかけて作ったのでしょう。
その下地に「粘土」をしみ込ませるか張り付けることをしたのかもしれません。これも想像です。
とにかく細密な土器づくりの手間は並み大抵なものでないことが分かるのです。
単に粘土をこねて形をつくり、紋様を付けるといったことではないのです。
製作方法などは、今後の課題ですが難解です。
「土器を理解して縄文文化を語ろう」
縄文楽 浄山
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