保存鉄道車両巡りの旅2

鉄道車両の静態保存車を紹介するブログです。

【台湾】台北市 台北駅前のSLと気動車

2013-01-30 16:04:00 | 台湾

場所:台湾 台北市中正区台北駅東口
保存車両:台鉄LDK58、台鉄LDR2201
(2013年1月21日訪問)

台北駅前に保存されている車両です。いずれも軌間762mmのナローゲージで、改軌前の台東線(花東線)で活躍しました。
機関車はLDK58といい、1923(大正12)年に日本車輌で製造された自重21.5tの蒸気機関車です。


同じく台東線で活躍した気動車、LDR2201です。1956(昭和31)年に台湾で製造され、1067mmへの改軌が完了する1982(昭和57)年まで活躍しました。画像にある側の前面は非貫通で2枚窓ですが、反対側は貫通式の3枚窓です。


動台車はロッド式になっています。これは当時の変速機では機構上、1台車で2軸駆動させることが難しかったためと思われます。日本国内でも、私鉄のガソリンカーやディーゼルカーに少数ながらロッド駆動の採用例がありました。


夜間はライトアップされます。

2017年3月28日 現存を確認

【台湾】彰化縣 二水駅付近のSL2台

2013-01-30 14:50:00 | 台湾

場所:台湾 彰化縣二水鄉光聖巷
保存車両:台鉄CT278、台糖345
(2013年1月21日訪問)

台湾の中部、台湾鉄路管理局二水駅付近に保存されている車両です。2両が並んで屋根の下に置かれています。


台湾鉄路管理局のCT278は日本国鉄C57と同型です。1953(昭和28)年に日本で製造され台湾へ輸出されました。
C57は日本国内では1947(昭和22)年に4次形の完成を持って製造が終了していましたが、このCT278は戦前製CT270と仕様を揃えるためにあえて2次形のスタイルで製造されました。


日本国内では見られない装備としてカウキャッチャーが付きます。横から見るとあまり鋭角ではありません。


後ろから見たCT278と345の並び。


こちらは台湾糖業公司所有で、ナローゲージの専用線でサトウキビ輸送に活躍した機関車です。1919(大正9)年にベルギーで製造されました。兄弟機である346は、今での溪湖にある元工場専用線で動態保存されています。

2017年3月27日 現存を確認