鉄道模型工作記録帳

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旭川電気軌道101型詳細。

2010-09-01 01:52:00 | 模型工作雑ネタ日誌


東川町郷土館には旭川電気軌道101が保存されています。


と、言っても
本当に箱入り娘のごとく・・・・


屋内の


こういうような保管をされているために、全景は見ることが出来ません。


最大の全景はコレで限界です。


あとは資料館としてびっしりの状態です。


しかもポストもあって、部分部分で見るほかはなさそうです。
逆に言えば、解体はかなりの可能性で低く、パウチ保存のごとく廃止時の姿が末永く保管されることでしょう。


実車両は12m級の小型電車で、直接式の一歩間違えば市電クラスのものです。
かろうじて軸距離は短いものの本格的台車を装備し、高床のステップレス電車であるということ。
地方私鉄クラスの全幅で電車として充分な見てくれということですが、なんせ直接式ゆえに協調連結運転は出来ませんね。

ぱっとみ、定山渓鉄道モハ1100型をぎゅっと圧縮したイメージです。
製造所も同じです。


定山渓鉄道と旭川電気鉄道は極めて互換性があるようでないようであるという微妙な関係でして、車体造作はほぼ全て日本車両。
台車はかなり共通のものを履き、
共通ではないにせよ旭川100と定鉄1000~1110までの台車デザインはほぼ全く一緒。
おわん型ベンチレーターと半ガラベンをこよなく愛し?
下手するとこの旭川501のように定鉄から車体中古を貰って旭川流にリファインしたものまであるということで、親和性が大変高いように見えます。

旭川が成長を止め、定鉄が東急になって話は変わってきますが、浅野時代の定鉄と、旭川電気軌道はかなり資材に共通項が見られるのです。

ただ、旭川電気軌道は直接式制御を比較的好み、この501も直接式となっております。

輸送力の差とメンテナンスの単純さが受け入れられたのでしょう。
定鉄はHL式がメインとなっていました。


廃止時までかろうじていた車には、このように一歩間違うと路面電車のようなものもいました。
立派な連結器があることはアレですが、ステップが下がっていれば、路面電車でも充分通用します。







室内は日本車両的な雰囲気が満たされたロングシートの標準的なものです。
定鉄もこのような雰囲気だったんだろうなぁ・・・。










色合いは、緑2号では片つけられない、雑味の少ない濃いグリーンで、青みが強い色です。
これも定鉄とほぼ同じ色合いです。

模型的には全く違和感無くどちらの鉄道にも塗ることが出来るでしょう。
田宮カラーTS9 ブリティッシュグリーンがかなりズバピタです。


連結器が高いというより、台枠高さが低いのが特徴です。
模型的には連結器を極めて工夫しないと、台枠下にあると興ざめすることでしょう。


補助灯は全部で4つあり、全て工業的に標準部品です。
ブルドーザーなどのヘッドライトに用いられるようなもので、実際カーショップやdiyショップでも売っているような代物です。
大きなほうで直径200mm
バイク用ヘッドライトと全く同じものです。
小さなほうは重機の補助用として今でも見ることが出来る品物です。


開放てこが特徴的ですね。






模型的には以前北海道拓殖鉄道キハ112を制作したときの手法で再現するとよさそうです。


ヘッドライトも小型の100wタイプと思われます。


手摺が特徴的です。


ステップは二種類が使われています。


屋根アールは浅め






旗挿しがあるようですね。


雨樋ではなく、キャンバス押さえのようなものであり・・・とにかく樋ではありません。








ベンチレーター手前の幅で170mmくらい。


ヘッドライト配線もよく見えます。


ポールの端部周辺はこのようになっています。


透明なドームのようなものは、展示電灯用のもので現役時には無かったものです。




ポールからの引き込みはこのように車体に収まります。


なにかテープが置き忘れられている気がします。






よくみると別付けの雨樋も樋ではなく、ただの木っ端です。


パンタ周りのランボードは日本車両製としてたりない感じのランボード
本来5枚張り付いていておかしくないのですが。


パンタからの配線は横碍子に乗る形です。


パンタは大変小さく、一枚シューです。






パンタ紐は切れていますが、奥に引き止める金具が見えます。


台車です。定鉄台車にそっくりです。
軸距離は大変短く、キハ04のTR26並です。




大変平べったい台車です。


直接制御ですから、抵抗器は3個程度です。
抵抗器はポール側にあります。


パンタ側みはブレーキ用と思われるエアタンク。抵抗器と点対称の場所にあります。












大変好ましい綺麗な車だとは思います。




   ↑いつか作らなくては!




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