場所:東川町北町12丁目26-1 某製材会社
保存車両:オハ51-6
(2011年8月17日訪問)
あまり紹介例の無い車両です。旭川市街から旭岳温泉へ向かう道道1160号旭川旭岳温泉線沿いにあります。
足回りは無し、戸袋窓が小さい初期型であることがわかります。ベンチレーターは台座のみ残っているようです。
ちょっと引いた様子。いずれの画像も公道より撮影しています。車両の周りには出荷待ちであろう製材が積まれています。
この製材が全て無くなれば車両の全景を撮影できるかもしれません。また逆に、製材が積まれ道路から全く見えなくなる場合もあります。
車両は会社敷地内にありますので、無断での立ち入りや会社への問い合わせは止めましょう。
2024年12月8日 現存を確認
場所:南富良野町幾寅 JR幾寅駅前
保存車両:キハ40-764
(2011年7月31日訪問)
幾寅駅前にキハ40が保存されています。
幾寅駅は1999年に公開された映画「鉄道員」のロケ地となり、作品に出演した気動車がこのキハ40-764でした。キハ12を模した改造が行われ、窓埋めやバス窓風側面板の貼り付けが行われました。
ロケ終了後は快速「ぽっぽや号」として富良野~落合間を走行し、旭川周辺の普通列車にも使用されました。しかしロケ用の改造が老朽化を早めてしまい(本来ロケ終了後に改造前の状態に戻す予定でしたが、ぽっぽやブームに乗っているうちに復元機会を逃したと思われます)北海道のキハ40では第1号の老朽廃車となってしまいました。
平成17年6月24日に廃車され、その年の秋頃にカットモデル状態で幾寅駅に設置されました。
車体の切断面を隠すように小屋が作られています。
車両の状態は悪くありませんが、鉄道車両の保存というよりはロケセットの一部として扱われているようです。
2022年6月25日 現存を確認
場所:下川町共栄町6 下川バスターミナル合同センター
保存車両:キハ22-237、キハ22-245
(2011年7月10日訪問)
JR名寄本線下川駅だった場所に保存されています。現在は、バスターミナルや観光案内所が併設された大きな建物が建っています。
一部に痛みが見られますが、きちんと管理されているようです。屋根は灰色の錆止め塗料を塗りっぱなしかと思われます。なお冬期はシートを被せて保護されるため、車両の見学や使用(後述)は出来ません。
足回りは、地上から取り出した電線類が見えるぐらいでほぼ原形を保っています。
奥の大きな建物がバスターミナルです。
この車両ですが、内装はカーペット敷きになっておりコンセントも備えられています。
宿泊やイベントなどで使用したい場合は、バスターミナルに申し出れば無料で使用できるようです。
何年か前の夏祭りの際はこの車両に物品を運びこんでいたため、地域の人々の交流の場にもなっているようです。
2014年4月17日追記
2013年に再塗装され、大きな変化はありませんが屋根が白色に変更されました。以前は前面に塗料が垂れた跡がありましたが今回はきちんと塗り分けられています。
JRマークを残したりライトを朱色に塗り分けるなど丁寧な作業が垣間見えます。
2025年4月5日 現存を確認

場所:美深町仁宇布215 トロッコ王国(国鉄仁宇布駅跡)
保存車両:サハネ581-19、貨車移動機(10t)
(2011年7月1日訪問)
国鉄美幸線仁宇布駅だった場所にある「トロッコ王国」で保存されている車両たちです。
サハネ581-19は、国鉄民営化直前に北海道へ渡って来たサハネ581・サロ481の生き残りです。

原形を良く保っていますが、徐々に老朽化が進んでいます。
現在は物置か休憩所として使用しているらしく、車両での宿泊は出来ないようです。

10tタイプの国鉄貨車移動機です。
かつては国道40号線沿いの道の駅びふか(美深町大手307番地1)で保存されていましたが、数年前にトロッコ王国へやって来ました。

トロッコ王国では動態保存や運転体験に使用される予定で譲り受けたと聞いたことがありますが、現車は動いた形跡は無く、窓ガラスが無いなど気鰍ゥりな状態です。

さらに敷地内には、宗谷本線智東駅(2006年3月18日廃止)の駅舎が保存・活用されています。
これは元をたどればヨ3500を改造して駅舎としていたものです。北海道では老朽化した木造駅舎の代替としてヨやワフを再利用した駅舎がよく見られます。
(2020年7月31日追記)
2017年以来3年振りに現地を訪れました。撮影を行ったのは2011年以来なので実に9年振りになります。2011年撮影の画像と比較しながらご覧頂けると幸いです。

サハネ581-19は、2011年と同じ場所に置かれています。車体は洗浄されているのかもしれませんが再塗装は行われていないようです。
Hゴムが腐食して脱落している(脱落しかかっている)箇所が多く、トイレ窓の1つはガラスが外れてしまったのでしょう。

室内にも立ち入れますが入口には大きな蜘蛛の巣が張っており、何にも使用していないようです。原形を保っており、ぱっと見はきれいに見えますがホコリだらけです。

10t貨車移動機も2011年と比べて移動こそしていないものの、きれいに再塗装され失われていた窓ガラスも復旧しています。
合わせて、除雪用プロウが展開されています。同様の保存スタイルは北海道遠別町でも見られます。

下回りもきれいに塗装されています。
キャブ端部の排気管は、RV乗用車のエアクリーナーのような形で原形もこのスタイルだったのでしょうか?よく見てみると2011年当時でも同じような部品が付いています。

キャブ内に立ち入りは出来ませんが、窓越しに観察出来ます。
部品はほぼ揃っていると思われ、整備すれば動けそうな感じです。動態保存の計画があるのか気になるところです。

「協三工業 昭和51年」の銘板が残ります。国鉄所有であれば機械番号の銘板もあったはずですが、失われたのか現車には見当たりませんでした。

廃止された宗谷本線智東駅の駅舎も現存します。現在は食堂の厨房として使われているようです。
塗装は全体が白色になっており、2011年とは違うものになっています。
2020年7月30日 現存を確認
場所:北海道士別市東7条北9丁目 つくも水郷公園
保存車両:D51-397
(2011年5月21日訪問)
士別市のつくも水郷公園に保存されているD51です。密閉キャブや切り詰めデフレクターなど典型的な北海道仕様のD51です。
屋根が無く、周囲の柵が簡素であるにもかかわらず保存状態は良好です。周囲の状態も含め、ごくごく普通の公園保存SLといった感じです。
1940(昭和15)年に製造され、廃車までずっと北海道で過ごした機関車です。
つくも水郷公園は、キャンプ場、スメ[ツ施設などがある大きな公園で、士別市民の憩いの場となっています。
この車両は、冬はシートを鰍ッて保護されます。
2016年9月9日追記
2015~2016年の間に、機関車の再塗装が行われました。しかしキャブ側面の窓ガラスは失われたままになっています。
機関車の説明版は新しいものに交換されました。
2018年5月25日追記
2016~2018年の間に、キャブ側面に窓ガラスが復元されました。窓枠は無いままで、アクリル板が取り付けられたものと思われます。
2024年4月17日 現存を確認
※おまけ
かつては機関車の隣に観覧車かゴンドラの搬器と思われるものが保存されていました。転がっていかないようにブロックが置かれています。
2016年9月9日時点で存在していたことを確認していますが、その後の公園整備の際に撤去されてしまったようです。