ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態と環境を52年研究し保全活動してます。ホタルだけでなく、様々な昆虫の生態写真や自然風景の写真も掲載しています

御射鹿池 夜の幻想

2018-08-28 20:03:58 | 風景写真/湖沼

 御射鹿池は、長野県茅野市の奥蓼科にある小さな農業用ため池だが、私の叔父の友人であった東山魁夷画伯の「緑響く」(1982年制作)という名画のモデルにもなり、その幻想的な風景から、農水省により「ため池100選」にも選ばれている池である。様々なテレビ・コマーシャルにも登場し、昨今では全国から多くの観光客が訪れる観光スポットである。
 筆者は、四季を通じて何度も訪れており、その美しさを伝えてきたが、今回は、これまでに撮影したことがない光景を撮るべく、数か月前からこの日を心待ちにしていた。訪れた時間は、午後の3時。早朝は三脚組だけだが、この時間帯はスマホ組で三脚での撮影は筆者だけ。18時を過ぎると、誰もいなくなる。筆者にとってはこれからが勝負の時間であり、池湖で一人ひたすら時が来るのを待った。
 風景を目前に「時が来るのを待つ」のは、自然風景を撮影する醍醐味であるが、その「一瞬」が訪れないこともある。今回は、残念ながら玉砕。台風20号の影響で大気の状態が不安定。南からの湿った空気が八ヶ岳で厚い雲となり、期待した光景との出会いは叶わなかった。それでも、光景は「一期一会」でる。「夜の幻想」として掲載することにした。今回撮れなかった写真は、来月に再挑戦しようと思う。

 三枚目の写真は、言わば御射鹿池の「定番」。日が暮れる前に撮ったものである。真夏の濃い緑を映す水鏡が美しい。四枚目の写真は、夕暮れの光景である。紅葉しているのではなく、カラマツが夕日で赤く染まっている様子だ。
 御射鹿池には、これまで駐車場はなく、池畔に5台ほどが止められる小さなスペースに止めていたが、 平成29年に「バス専用駐車場」および「普通車専用駐車場」が完備された。今までの迷惑な路上駐車がなくなったのは良い事だと思うが、 安全対策の「立ち入り禁止区域」が新設され、池畔で自由に撮影することが出来なくなってしまった。撮影は道路からの限られたスペースからとなる。

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御射鹿池の月夜の写真

御射鹿池
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F1.4 6秒 ISO 800(撮影地:長野県茅野市 2018.08.25 19:18)

御射鹿池の写真

御射鹿池
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F2.8 30秒 ISO 1600 +1 2/3EV(撮影地:長野県茅野市 2018.08.25 19:36)

御射鹿池の写真

御射鹿池
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/25秒 ISO 100 -1EV(撮影地:長野県茅野市 2018.08.25 17:04)

御射鹿池の写真

御射鹿池
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F11 0.4秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:長野県茅野市 2018.08.25 18:08)

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