富士山と天の川の撮影で山梨へ。
令和となり、2月23日は天皇誕生日となったので2月としては初の3連休。当然、霧氷やダイヤモンドダスト、寄せ氷などの厳冬期ならではの光景を撮る計画を立てていた。肝心の天候は、22日の土曜日は朝晩に雨。しかし、何と関東地方では「春一番」が吹き気温が下がらない。長野県の霧ケ峰等のライブカメラを見ても少しだけ雪が積もった程度。予報を見ると翌23日は晴れだが風が強く、24日は穏やかに晴れるが放射冷却はなし。これでは、霧氷などは全く見ることが出来ない。
前回、撮影に出かけたのは1月31日の「根本海岸 白浜の屏風岩」。その後何回も土日祭日がありながら、霧氷が付く天候がなく、すべて自宅待機。このままこの3連休もずっと家に閉じこもっていては、ストレスが溜まってしまう。霧氷でなければ、どこに行って何を撮ろうか・・・?そう、2月23日は「富士山の日」である。
富士山といっても、どんな光景を撮るか?勿論、ただ富士山だけを撮る気はない。しかし、天候から朝焼けと夕焼けは期待できない。田貫湖と河口湖、山中湖の逆さ富士は既に撮っており、同じ場所から同じような写真を撮る気にもならない。さて、どうするか・・・天気は快晴で月明かりもないとくれば、富士と星空しかない。ちょうど、夏の天の川が午前3時頃から昇ってくる。天の川は、夏冬ともに各地で撮影しているが、富士山と夏の天の川の組み合わせは、「富士と天の川(本栖湖)」「富士と天の川(河口湖)」「ペルセウス座流星群と富士」に続いて4回目になる。撮るならば、絶対に今までとは違った絵にしたい。そこで、これまで行ったことがなく光害もない場所をGoogleマップのストリートビューで探して決定し、行くことにした。
23日の18時に自宅を出発。中央道上り上野原付近の大渋滞を横目に快適に進む。現地近くの「道の駅」に20時到着。自宅を午前1時に出発しても撮影はできるが、
自宅のベッドで寝れば起きるのが辛い。いつもそうだが、今回も車中泊。2時50分に起きて撮影地へ向った。
標高1,100m。気温マイナス4℃。目前には迫力ある富士。あらかじめ決めておいた構図で3時21分から5時7分まで130カットを撮影。過去に3回、この場所から2kmほど離れた所より富士山と星空を撮影しているが、今回の場所は、光害が全くないこと、富士山までの距離が近いこと、そして天候条件の良さから、多くの星々と天の川を捉えることができた。火球や流れ星も多く見られたが、大半はフレーム外。ただし、運良く5カットに流星が写っていた。構図や露光等全体的に見て自己満足度の高い写真が撮影できたと思う。
さて、気象庁によれば、1月~2月は記録的な暖冬で、今後も気温は平年より高い予想で、春の訪れが早く、桜の開花も平年より早まりそうだとしている。過去には、3月に奥日光で霧氷、霧ケ峰でダイヤモンドダストを撮影しているが、今季は、もう冬景色は諦めるしかないかも知れない。
昨年のように4月に雪が降るという強烈な寒の戻りがなければ、昆虫たちも早くに活動を始める。それはそれで嬉しいので、今後の気温変化と積算温度を見ながらスケジュールを組み直したいと思う。
以下の掲載写真は、1920*1280 Pixels で投稿しています。写真をクリックしますと拡大表示されます。また動画においては、Youtubeで表示いただき、HD設定でフルスクリーンにしますと高画質でご覧いただけます。
富士と星空
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Canon EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F2.8 30秒 ISO 1250(撮影地:山梨県富士河口湖町 2020.2.24 4:38)
富士と星空
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Canon EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F2.8 30秒 ISO 1250(撮影地:山梨県富士河口湖町 2020.2.24 4:46)
富士と星空
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Canon EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F2.8 30秒 ISO 1250(撮影地:山梨県富士河口湖町 2020.2.24 4:58)
Mt. Fuji and the Milky Way ~富士山と天の川(富士ヶ嶺より)~
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