ホタル講演会の講師として、高知県香南市まで行ってきた。
講演会は15日(日)の午後であったため、前日の7:25羽田発JAL491便で高知へ向かった。約1時間のフライトで高知龍馬空港に到着。心配された天候も、晴れ間が見えてまずまず。予約していたレンタカーですぐさま四万十市の「四万十市トンボ自然公園」へと向かった。およそ130kmの道のり。そのほとんどが山の中。あとで聞いた話であるが、高知県の85%は山だそうだ。ホタルがたくさん生息しているだろう里山や河川が多く見られた。
「四万十市トンボ自然公園」ではベニトンボとコフキヒメイトトンボの観察と撮影をし、その日は、高知市内の日航ホテルで宿泊。翌日は、朝から室戸岬へと向う。目的はチョウであったが、悪天候のため岬のスカイラインを一周しただけで撤収。今回のメインであるホタル講演会の会場へと向かった。
ホタル講演会では、「ホタルと環境」をテーマに、ホタルの生態と生息できる物理的環境、光害による減少等についてお話をさせていただき、その後、質疑応答に多くの時間を割いた。自然豊かな高知県ではあるが、それなりに問題は抱えており、かつてのような大乱舞が見られる所は少なくなってきているようだ。微力ではあるが、また多くの場所で乱舞する光景が戻るよう協力をしていきたい。また、ホタルが飛び交う時期に、一度は訪れてみたいと思う。
帰路は、高知龍馬空港19:10発JAL498便で羽田へ向かい、無事、帰宅した。
今回の遠征では、四万十市においてスクミリンゴガイ(通称:ジャンボタニシ)という貝の卵塊を多く目撃した。南米原産であるが、かつて食用に輸入されたものが今では野生化したと言われている。繁殖力が旺盛で、九州・四国地方を中心にイネに対する食害、特に直播イネへの初期生育期における食害が今日では深刻な問題となっているという。環境省の要注意外来生物リストにも掲載され、世界の侵略的外来種ワースト100、日本の侵略的外来種ワースト100にも選定されている貝である。 参考:高知県ホタルネットワーク ホタル講演会 スクミリンゴガイの卵塊(撮影地:高知県四万十市 2017.10.14) ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.
ホタルの餌といえば「貝」が挙げられるが、このスクミリンゴガイの稚貝を食べるかどうかは分からない。
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