消費することと創造すること
限られた時間の中で
美は一瞬で過ぎ去っていく
繰り返し繰り返し
寄せては引いていく波のように
思い出したとしても
たった一人で
水平線を眺め
地球は暗黒の宇宙を旅するけれど
わたしはいつまで生き残るか
わからないし
この目の中に
どれだけの美を入れることができるのか
わからないし
まばたきする瞬間に
消えてしまう
そして永遠に帰って来ない
思い出を
繰り返し繰り返し
寄せては引いていく
波のように
ただ消費しながら
限られた時間の中で
いつまで
繰り返す
消費することと
創造すること
だから
殉教したい
神秘の
未知の
創造があり得る
可能性の許す
消滅の中に
それが私の消滅という創造
美のみを消費しながら
その模倣を創造することしかできない
記憶に生きることしかできない私だから