幻の詩集 『あまたのおろち』 by 紫源二

幻の現在詩人 紫源二 の リアルタイム・ネット・ポエトリー

消費することと創造すること

2019-09-17 00:47:43 | Weblog

消費することと創造すること

限られた時間の中で

美は一瞬で過ぎ去っていく

繰り返し繰り返し

寄せては引いていく波のように

思い出したとしても

たった一人で

水平線を眺め

地球は暗黒の宇宙を旅するけれど

わたしはいつまで生き残るか

わからないし

この目の中に

どれだけの美を入れることができるのか

わからないし

まばたきする瞬間に

消えてしまう

そして永遠に帰って来ない

思い出を

繰り返し繰り返し

寄せては引いていく

波のように

ただ消費しながら

限られた時間の中で

いつまで

繰り返す

消費することと

創造すること


だから

殉教したい

神秘の

未知の

創造があり得る

可能性の許す

消滅の中に


それが私の消滅という創造

美のみを消費しながら

その模倣を創造することしかできない

記憶に生きることしかできない私だから























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