鋼の境界に咲く桔梗
古色じみた黄色の月ににじむ水墨
銀色の砂漠が
絹雲に乗って移動し
大海を越えて一気に降り注ぐ
白い驢馬と赤い山羊が半音階の悲鳴を上げている白夜
なまあたたかい風にまぎれて
海岸に打ち上げられた銀貨を一枚一枚拾う
豪雨
食べ終わったデザートを片付け
金輪際ガラスに映った景色を見ない
それが青い預言者の王冠だったとしても
意外な創造を水の4分の1で活動させ
望みうる以上の願望の逆
抱いて確かめた苦しみの運命の予感
するどい色彩に静まりかけていた鼓動が切り裂き
空気の配列をナイトが疾走する
なにを信頼し、忍耐しているのか
行動は拘束を切り裂くナイフ
飛び上って本能に勝り
分別が差別を跪かせる
節度と想像がせめぎ
降り注ぐ聖なる絶対のカオス