本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

ザビエル教会

2010-03-13 23:01:41 | 住職の活動日記
 念願叶い、行ってきました。

『 ザビエル 』 という人物に大変興味を持っていました。

彼が日本にやってきたのは、たまたまというより、

大きな使命というか、日本人に対して願いを持ってやってきたのです。

 キリスト教を伝える、

ただ伝えるということではなく、

日本人が福音を伝えてくれる、唯一の民族ではないか、という信念のもとにやって来たのです。

日本人の持つ 『 ロイヤリティー 』 ( 忠誠心 ) に感動したからなのです。

「 ヤジロウ 」 という日本人との出会いということが、

日本人という民族の素質を見抜いたのです。


 仏教徒の私が言うのもなんですが、

『 感動 』 、民族に対して感動するということが、

やはり信仰ということが広まっていく一番の要素なのです。


 ザビエルがやって来た、最初の地に立ってみたかったのです。



      



 ここが、キリスト教伝来の地です。

 私なりにとても嬉しかったのです。この場所に立てて。




     




 ザビエル記念聖堂もとてもおしゃれな建物です。

中に入ると、上手に自然の光を使いながら、ステンドグラスの効果を

巧みに引き出しているようです。




     



 反対側にはパイプオルガンが二階にデ~ント座っていました。


そして、この教会にはザビエルの手紙も展示してありました。


 「 日本人は何にでも興味を示し、よく質問してくる。

   だから日本人と接する時には幅広い教養を持っていなければいけない。」


というようなことをローマ法王に出しているのです。


 そして、日本には 「 ボンズ 」 という人が宗教を広めている、

というようなことも、

 ( 確か、ボンズということは世界共通語になっていると思います。)



     



 彼は 「 福昌寺 」 の 「 忍室 」 という方と友達だったようで、

お互い宗教について語り合ったとも書いてあります。

宗教論争をすることによって、お互いの立場が明らかになり、

お互いに自分の宗教が素晴らしいということを認識したのでしょう。

折伏したり、反対に拒絶するのでもなく、

共に語り合うというところに、ますます自分が明らかになってきたのでしょう。


 異質なもの同志が反発しあうのではなく、お互いがより磨かれていく

というところに素晴らしいものを感じます。
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