本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

踏まれても 咲くタンポポの 笑顔かな !

2014-05-14 18:00:00 | 住職の活動日記

 本山の醍醐寺では 「 全国宗務所長会議 」 が

執り行われました。

 駐車場で見つけた 「 タンポポ 」

 

     

 

この一輪だけが残っていて、

ほんとうに踏まれたのでしょう、

花は横に伸びています。

 でも、

 

     

 

きれいな花を咲かせています。

 

 「 踏まれても 咲くタンポポの 笑顔かな 」

 

と、歌には詠んであります。

でも実際は難しい !!

踏まれたり、怒られたり、人に嫌味を言われたり、

それで、笑顔でいることは …  ムリ  ムリ  

 

 この歌は 「 三浦先生 」 に教えていただきました。

先生がとても愛唱されていた句です。

ですから、幼稚園の毎月のお便りは

「 たんぽぽ 」 という名前です。

 

 先生は嫌いと思う人ほど、自分から近づいて

挨拶をし、話しかける、努力をされたそうです。

嫌と思えば、ほったらかしにしておけば

その 「 嫌という心 」 はどんどん成長していきます。

そして、知らぬ間に 「 憎いという心 」 に

変わっていきます。

 だから、なんでも修行なのですよ !!

と、よく私の心を諌めていただきました。

 

 確かに、踏まれたら、踏み返す

というのが世間の常識です。

ちょっと前までは 「 十倍返し 」 ということも

話題になりました。

 踏まれて、笑顔でいるということは

ほんとうに至難の業です。

 

 でもそこが修行です。

 

嫌と思う心を刻々と克服していかなければなりません。

今読んでいる経典にも、

「 対治 」 ということが繰り返し繰り返し、

出てきます。

「 鬼退治 」 の 「 退治 」 ではありません。

この 「 対治 」 は認識です。

一つ克服すれば、また次の障りが出ていきます。

一生、自分のコンプレックスとの戦いです。

 

 踏まれたら、どうしても、まっすぐ延びようとせず、

横に伸びて、明るい花を咲かせる。

以前も、ムカッと    としたとき

タンポポを見ると、不思議と心がおさまったものです。

 

 もうタンポポも、

 

    

 

種を飛ばす、準備に入っています。

たくさんの命の種を次につなげるように

飛ばしています。

 

    

 

もうすっかり飛ばして、

その役目を終ったタンポポがほとんどでした。

 

 醍醐寺の駐車場も、

 

     

 

小さな緑で覆い尽くされていました。

 

 

 

 

 

 

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