本山の醍醐寺では 「 全国宗務所長会議 」 が
執り行われました。
駐車場で見つけた 「 タンポポ 」
この一輪だけが残っていて、
ほんとうに踏まれたのでしょう、
花は横に伸びています。
でも、
きれいな花を咲かせています。
「 踏まれても 咲くタンポポの 笑顔かな 」
と、歌には詠んであります。
でも実際は難しい !!
踏まれたり、怒られたり、人に嫌味を言われたり、
それで、笑顔でいることは … ムリ ムリ
この歌は 「 三浦先生 」 に教えていただきました。
先生がとても愛唱されていた句です。
ですから、幼稚園の毎月のお便りは
「 たんぽぽ 」 という名前です。
先生は嫌いと思う人ほど、自分から近づいて
挨拶をし、話しかける、努力をされたそうです。
嫌と思えば、ほったらかしにしておけば
その 「 嫌という心 」 はどんどん成長していきます。
そして、知らぬ間に 「 憎いという心 」 に
変わっていきます。
だから、なんでも修行なのですよ !!
と、よく私の心を諌めていただきました。
確かに、踏まれたら、踏み返す
というのが世間の常識です。
ちょっと前までは 「 十倍返し 」 ということも
話題になりました。
踏まれて、笑顔でいるということは
ほんとうに至難の業です。
でもそこが修行です。
嫌と思う心を刻々と克服していかなければなりません。
今読んでいる経典にも、
「 対治 」 ということが繰り返し繰り返し、
出てきます。
「 鬼退治 」 の 「 退治 」 ではありません。
この 「 対治 」 は認識です。
一つ克服すれば、また次の障りが出ていきます。
一生、自分のコンプレックスとの戦いです。
踏まれたら、どうしても、まっすぐ延びようとせず、
横に伸びて、明るい花を咲かせる。
以前も、ムカッと としたとき
タンポポを見ると、不思議と心がおさまったものです。
もうタンポポも、
種を飛ばす、準備に入っています。
たくさんの命の種を次につなげるように
飛ばしています。
もうすっかり飛ばして、
その役目を終ったタンポポがほとんどでした。
醍醐寺の駐車場も、
小さな緑で覆い尽くされていました。