僕らが世界を周ったホロホロ三世は「ジャヌー サンオデッセイ 44」と言うプロダクションヨットで、フランスで造られました
このヨットの特徴はメインセール(主帆)がマストの中に納まるメインファーリングシステムで、このヨットのこのシステムだけで500万円しますが他に類似のメインファーリングシステムとは全く違って完全で信頼できるものです
これだから僕と美由紀の力が無い二人が世界一周を成功させた主因だと思っています。
他に上げるなら世界一周ではサンゴ礁が発達し多いリーフの中やマングローブの河口を遡上する事も度々なので喫水が1.5メートル以内であると非常に都合が良いのです。
ホロホロの場合通常は2.5メートルの喫水がありますが油圧でキールを上げると1.5メートルになります。
この1.5メートルだから通れたと言う場所はなんと世界一周に50か所を超えました
殆どのヨットが通過できず諦めた泊地に入っていけたのです。
でも世界一周をするのが当たり前のヨーロッパの国のヨットは1.5メートル以内の喫水は当たり前でした
ただ不思議に世界一周が多いアメリカ艇は1.6~8と1.5メートルを超えているのもいました。
最近はカタマランが多くなってるので喫水も一メートル未満が普通ですが・・・
僕が世界を周ってた頃にカタマランは殆ど居ませんでしたから
もう一つは・・・世界一周をするので戦火を潜る事もあると思って・・・選んだ鉄より強いマシンガンでも貫通しないケブラーで船体が造っている事です。
これはオーストラリアでよそ見をしていてリーフに座礁しそうになった時に全速力で灯台に突き当てて船首の向きを変えた実績が証明していますが・・・
FRPの船であれば砕けて沈没してたと思いますし鉄の船でも裂けて穴が開いていたと思います。
高いですがケブラーは・・・本当に強靭です
さて今日のタイトルですが・・・
ヨットでもキャンピングカーでも発展途上の国では「何人が寝られる」と言うのがセールスポイントになります。
今の日本のキャンピングカーが5人も6人も寝られる様な造りに対してヨーロッパのキャンピングカーは殆どがもっともっと大きなサイズでも二人しか寝られなくなっています。
キャンピングカーの30年から50年先を行って居るのヨットの場合、チャーターヨットを除いて二人以上が寝られるようになっているのは30年前から殆どありません。
チャーターヨット(一週間か半月の短期間)でも実際に大勢がクルージングをするのは難しいので・・・
4人程度に抑えるようになっています。
ホロホロの場合全長が14メートルを超えていますし幅も4メートルを超えています。
新しく買った問題のキャンピングカーが長さが5、2メートル幅が2メートルですから・・・半分もありません。
だから二人が限度なんですが…短期間ならチャーターヨットの感覚で4人位乗れるかも知れません。
ただ・・・ホロホロの場合、発展途上国のヨットでは無いんですが・・・チャーターヨット全盛期の時代に造られた「発展途上国的思想のヨット」で・・・二人が寝られる部屋が5つあります。
ベッドの数は11人分で・・・二人とか三人の部屋を一人で使うと・・・
全くプライベートが守られている4つの部屋と、プライベートは守られて無いけど10人余りが宴会し二人が寝られるもう一部屋があります
この様な発展途上国的な思想で造られてるヨットは最近にはありませんから・・・
案外今も「どうしても必要な人達が居るので」意外に人気が高いのです。
大勢で短期間遊ぶにはもってこいのヨットなんです。
ただそれだけでなく大洋を航海すると判りますが・・・これ程完成されて安全に航海できるヨットは他に無いと思います。
ただ・・・風上に向かうのは弱いですが・・・
大勢で遊びたい僕には極めて申し分が無いヨットなんですが・・・日本人に遊べる人は人は少ないですから・・・
宝の持ち腐れです
ただここ最近体調が優れなかった時に次々故障が起きて・・・「乗れないヨット」だったホロホロ三世ですが・・・
今日ラー三世の金田氏の手伝いもあって・・・故障していたトイレのバルブの交換が済みました
これで女性も安心して乗船できます。
もう一つの故障の給湯器は直さなくても日本を航海するだけならそこらじゅうに温泉があるから・・・
無くても何とかなります(洗い物をする時に冷たいけど)
そんなんで・・・取り敢えずホロホロはそこらへんに短期間なら出られるようになりました
左舷側のライフラインを支えるポールの一本が折れて一本が歪んでるので・・・今日外してきました。
ガスで焼いて真っ直ぐに直したので・・・明日には完成です
注文すれば300ドルほどで給湯器(ヒートエクスチェンジャー)が届き取り付ければ完璧な状態になりますが・・・
長い航海の予定も無いので・・・そのままにしておこうと話し合っています。
そんなんで明日にはホロホロは完全復活となります
誰かが潜って船底を掃除してくれたら・・・どこでも連れて行きますよ。
それにしても・・・僕の体調は完全に近い位問題のキャンピングカーが来る前の状態に近づいています
海に潜っても全然平気でしたし・・・
丸一年は大きな損をしたけど・・・それも勉強と思えば良かったのかも知れません
夜にかっちゃんが新ワカメを届けてくれて・・・僕はそれも含め・・・金田氏が来ると思って美由紀が準備してた肴で・・・
ワイン一本では足りませんでしたが・・・気分よく呑めました
美由紀には・・・呑み過ぎと怒られていますけど