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outdoor life by mizota

ヨットでのクルージング日本の名山に登るキャンピングカー旅ダイビング野鳥撮影ジギング等溝田正行がした事する事を報告します

鹿島槍でバンザイ

2007年09月27日 12時40分22秒 | 日本三百名山に登る旅
9月25日、扇沢の柏原新道登山口で5時過ぎに目覚めて外に出ると細い雨が降っていた 雨では登りたくないけれど何日も待って
今日こそと思っていたから諦めきれず・・どうしようかと迷っていたら同じ駐車場に同じように空を見上げている人がいた。

声を掛けると同じ立場の「退職者」で神奈川から来ていたが「時間はあるから・・・雨に・・」と同様の悩みで空を見ていたのでした
その三橋氏と一時間ばかり話をしながら二人で迷っていました。 美由紀はこれで扇沢に来て(針ノ木に行く予定で二回)三度目の弁当を
作ったから今回行かなかったらもう扇沢は止め様と「機嫌が悪い」

携帯で最新の天気予報をみると・・午前中は曇り時々雨だけれど午後は晴れるとの予報になっていた(前日昼の予報は全日晴れ)この
ところ全く合わない天気予報だけれど・・雨も小降りだし「行く」と決定


朝食をとって出発したのは迷っていたから七時半。これなら稜線に出た頃は雨も止み視界も良くなると期待していたけれど・・11時半に
出た稜線に立つ「種池山荘」に着いた我々は合羽を着て震えていました 視界も無いけれど外にテーブルと椅子があるので其処で弁当を
食べようと準備していたら・・室内から「手招きが・・」登山口で会って話したもう一人の人「大阪の黒木さん」でした。


ストーブのある休憩所に移動して弁当を食べ12時過ぎに冷池山荘に向って出発稜線を爺ヶ岳南峰、中峰を通って行く予定でしたが強風
と寒さ、濃い霧雨では一刻も早く・・「こんな筈ではなかったのに・・・」と半ば泣きながら頂上は止めて巻き道を抜けて二時半冷池山荘に
入りました。

乾燥室に合羽や防止を吊るし割り当ててくれた部屋は10人部屋に我々二人だけ これは大変ラッキーでしたが天気が悪かったので休憩
も少なく少し早めに登ったので珍しく(初めて)美由紀の方が脚の具合が悪いと言い始めた

一泊となると日帰りとは違って荷物が多くなるから(夜間や早朝の山頂付近は冷えるので冬衣装が必要。おやつや予備食料も増える)
何時もよりゆっくり登らなければならなかったのに・・・何時もより早く登ってしまった。天気が良ければ写真を写しながら休憩も何度も
するんだけれど・・・稜線に出てからはしぐれのような天気で寒いし風は強いし(強いところでは20メートル程吹いていた)「休みたく
ても休めなかった」普段なら僕のほうが先に音を上げるのであまり美由紀の心配をしなかったのがいけなかった。 美由紀はとにかく「寝る」と着いてすぐから横になった

この日の僕は何故か脚が元気で(今回の山旅も9座目となって脚力がついてきた?)談話室で三橋、黒木氏ほか団体で来ていた人達と山の話やヨットの話をして過ごした

前回の「鳳凰小屋」とは大違いの冷池山荘は清潔で談話室には山の本がどっさりあってストーブも焚かれているし喫煙室もあるさすが
「北アルプスの小屋」食事も洋風に彩りよく並べられ気持ちよかった。(鳳凰ではウン○のニオイが漂う中でカレーだった

食事が済んでも美由紀の脚は治らず外は相変わらず霧に包まれていた天気予報は明日は晴れると言っていたけれど・・今日一日がこんな
状況だったので・・それほど期待もせず、でも確かに二日前の天気図では高気圧が移動してきていたはず・・・と眠りに就きました。

9月26日の朝は「朝と呼ぶに相応しいような朝」でした小屋の窓を覆うように立山と剣岳が迫っていました綺麗に盛り合わされた
朝食をお替りして食べたけれど美由紀の脚は「イマイチ」 

重い荷物を預けて水とウインドブレーカー、おやつだけを入れたバックを僕が背負い、美由紀はカメラのみで山荘を出ました鹿島槍までの
コースタイムは2時間半、視界も天気も良いけれど霜柱が5センチも伸びていますそれを踏みながらいきなりの登りで美由紀は「あかん、
一人で行って」と言うけれどせっかくここまできてこの天気に頂上に立たなかったら・・と思い「ゆっくり行こう、今日降りれそうでなかったら
また泊ろう」とゆっくりゆっくり写真を写しながら登りました

同じ小屋で泊った人達が引き返してくるのに挨拶しながらそれでも無事二人で頂上へ勿論最後の到着でしたがおやつを食べて写真を写しながら
周りの山々を眺めて時の過ぎるのを忘れて過ごしました。(北アルプスが端から端まで見え、遠くは富士山。ホームページの中部の山に
詳しい説明と写真アップしますので見てください)しかしいつまでも頂上に居られないのが山です。時計を見ると一時間が過ぎていました 


今回の美由紀の脚は何故か「下りは全く平気」でしたが下りも出来るだけゆっくりと写真を写しながら小屋に引き返しました。美由紀は
少し自信がついたようで「とりあえず種池山荘目指して行こう」と決定。殆どの重い荷物は僕のバックに入れて前日来るときには全く姿も見えず登る余裕も無かった「爺が岳」目指してまた登りです 

相変わらず天気は良く名峰を見ながら進む稜線は荷物は重いけれど「歓喜の道」でした会う人毎に冗談を飛ばしながら「爺が岳頂上」に
着いて先ほどまで居た鹿島槍を間近に見ながら五目寿司弁当を食べ、後は下りのみ。前方下には種池山荘の赤い屋根、それから岩小屋沢岳、
鳴沢岳、赤沢岳、スバリ岳、針ノ木岳、蓮華岳と扇沢を囲む稜線が延びています

短い秋の訪れを知らせるように前日には目立たなかった赤や黄色の葉が面積を広げていました今にも落ちてしまいそうなチングルマの
羽、シロタマの木には白い玉の実、ナナカマドは真っ赤な実をつけていました

種池山荘に着いたのは一時半。美由紀は景色の良さとここまでゆっくり歩いたのですっかり元気を取り戻し、「下りなら大丈夫」と言うので
おやつを食べて二時まで休憩キノコを探しながらゆっくり下山しました。 僕らの場合降りたところに「家」があるようなものですから
「明るいうちに降りれたらいい」ので気分は楽です

四時半過ぎ、バスに戻ってすぐ熱いシャワーを浴びるとすっかり落ち着いて、夜中まで写した写真をパソコンに取り込んで今日一日に見た景色を反芻するように眺めてから眠りました

今日27日は雲が多くなって霞んでいますが「とりあえず晴れ」現在次に登る予定の「有明山」のどっしりした姿が間近に見える道の駅
「安曇野松川」でこのブログを書いています 二日は休養したいと考えながら・・・


写真は冷池山荘での夕食です二人とも今日知り合ったばかりですが・・右が(鹿島槍25年?ぶりで北アルプスに詳しい。山岳写真を撮り続けている)大阪から来ていた黒木さん左は神奈川からの三橋さんで定年退職後(見た目は僕より若そうだけど)5年。それほど山に登ってないと言っていたけど間違いなく僕らより脚力がありました

 二人にはホームページの事を話したから見てくれているかな?? またどこかで会えて一緒に登れる日があるかも・・・と期待しています食堂も綺麗だし食事も綺麗に盛られているでしょ。クリックすると大きく見えます。  


コメント
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