喜多院法興寺

住職のひとりごと

車の代わりに自転車

2011-11-21 09:23:50 | Weblog
11月21日付 編集手帳 読売新聞
 {「私は皆が乗用車を買うことには賛成しない。一家に1台、マイカーをもったら、どの都市も耐えられない。そんなにたくさんのガソリンがどこにある?」
◆中国の朱鎔基前首相は退任直前の2003年2月、自動車産業の過熱に懸念を示し、公共交通機関の発展に力を注ぐべきだと語っていた。
◆剛腕で鳴らした朱氏の歯に 衣 ( きぬ ) 着せぬ演説などを集めた「朱鎔基講話実録」(人民出版社)に収められている発言だ。今秋、中国で刊行された同書は庶民の朱鎔基人気を反映して売れ行きが好調という。朱氏は今、乗用車であふれる北京や上海などの大都市をどう見ているのだろうか。
◆皮肉なことに、朱氏が発展を目指した高速鉄道や地下鉄の大事故が今年相次ぎ、公共交通機関に対する庶民の不信感が高まっているという。40人が死亡した7月下旬の高速鉄道事故では、温家宝首相が記者会見で、「民衆に責任ある説明をしなければならない」と述べ、原因の徹底調査と情報公開を約束した。
◆それから約4か月がたったが、調査報告は公表されていない。納得のいく報告で公共交通機関の信頼が回復されるよう切に望む。}

 中国の急速な交通網の発展に伴い、安全という大事な物を先送りし、見切り発車したことで、高速鉄道や地下鉄の大事故が発生している。地方に於いては車がないと生活できない。都市は交通網の発達で、車は贅沢品になっている。車の代わりに自転車を使う家庭が増えて、自転車による事故が多発。今年から歩道から自転車が排除された。