喜多院法興寺

住職のひとりごと

人じゃない車じゃないとチャリ悩み

2011-11-27 07:23:43 | Weblog
11月27日付 編集手帳 読売新聞
 {歩道を走れば歩行者から白い目で見られ、車道を走ってもドライバーからうとまれる。<人じゃない車じゃないとチャリ悩み(江口徹)>は、よみうり時事川柳(東京)から。自転車の嘆きが聞こえる。
◆「自転車は車道」は法律の原則だ。例外的に歩道走行が許されているが、猛スピードや信号無視、ブレーキのない競技用自転車などマナー違反が急増し、「原則徹底」を警察が宣言した。迷走を止めるカギは、利用者のマナー向上にほかならない。
◆一部の人のマナー違反で、歩道ならぬ河川敷から締め出しを食いそうなのが、東京都狛江市の多摩川べりに集まるバーベキュー愛好者である。多い日で3000人。大音量で音楽をかけ、わいわい騒ぐ。ごみを放置する。酔って民家の敷地で用を足す。
◆周辺住民からすれば、たまったものではない。「バーベキュー禁止」の条例案が市議会に提出される事態となった。いずれ違反者には過料も科すという。
◆対岸の川崎市は、1人500円の管理費用を徴収して、河川敷バーベキューを認める。自転車もバーベキューも、ブームに水を差すのはマナー違反と肝に銘じたい。}

 警察庁は10月に「道幅2メートル以上」の基準を「道幅3メートル以上」に変更する通達を出した。警察では自転車を歩道から追い出そうとしているわけではないと言う。しかし一般にはそのようにしか理解されていない。現に狭い車の多い道路を自転車が車道を通るのを見ると事故が起きないか心配になる。保険会社では今まで自転車保険を中止していたが、今回の改正で、コンビニ、携帯で自転車保険を販売され、売り上げが伸びている。この改正で自転車の交通死亡事故が増えないことを祈りたい。