喜多院法興寺

住職のひとりごと

流出元明言は避けて、深々と頭下げ・警視庁幹部

2010-12-25 07:01:08 | Weblog
12月25日付 編集手帳 読売新聞
 {劇作家の宇野信夫氏は大学生から手紙をもらったことがある。「故郷へ遺産争続のために帰りました」。随筆集『ことば読本』(講談社刊)に書いていた。
◆何年前だったか、サラリーマン川柳で〈 餞別 ( せんべつ ) を銭別と書いて本音ばれ〉という句に感心した覚えがあるが、誤字のほうが正しい表記よりも感じが出ている場合も少なくない。これから「警視庁」を「軽視庁」と書き間違える人が出ないか心配である。
◆警視庁公安部が保有する捜査対象者などの個人情報がネット上に流出して約2か月、「可能性が高い」との表現ながら、内部文書が漏れた事実を警視庁がようやく認めた。
◆その程度の発表ならば、流出直後に出来ただろう。対応が後手に回った結果、流出文書をそのまま掲載した本まで出版されるなど、被害は広がった。事態を甘く見ていたのは確かである。
◆ここで働かずにどこで働くのかという治安行政の一大事に、岡崎トミ子国家公安委員長が警察当局の尻を 叩 ( たた ) いてきた形跡はうかがえない。どういう指揮をとっていたのだろう。大臣の「要職」を「要(は)飾(り)」と書き間違える人が出ないことを願う。}

 2か月以上もたって、流出元明言は避けて「極めて遺憾で、申し訳なく思う」。と頭下げた。しかし、「警視庁から流出したかは特定できない」と繰り返し、「国際テロ対策に携わっているのは警視庁だけではない」と責任を逃れたいのか歯切れが悪い会見である。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿