喜多院法興寺

住職のひとりごと

相馬の酪農家自殺、「原発なければ」と書き残し

2011-06-14 06:42:38 | Weblog
読売新聞
 {福島第一原発の事故で、牛を処分して廃業した福島県相馬市の酪農家男性(50歳代)が「原発さえなければ」と書き残して自殺していたことが13日、わかった。

 関係者によると、男性は今月11日、小屋で首をつった状態で見つかった。小屋の壁に白チョークで「仕事する気力をなくしました」「残った酪農家は原発にまけないで」と記していた。

 男性が住む地区は当初、加工前牛乳が出荷停止となり、男性は乳を搾っては捨てていた。今月初旬までに約30頭を処分した。男性は親の代から酪農を続けており、姉は本紙の取材に「(弟の死は)子どもたちのことを思えば話したくない。しかし、原発の件は訴えたい」と語った。

 酪農家仲間だった男性(51)は「避難区域ではないため、補償はないだろうと繰り返していた」といい、農業男性(53)は「連絡をとるたびに『原発ですべてを失った』と悩んでいた」と話した。}

 原発事故で酪農が続けられない現実に悲観して、福島県相馬市で酪農を営む50代の男性が、「原発さえなければ」などと書き置きを残し、首をつって自殺した。関係者によると、男性は40頭ほどの牛を飼育していた。3月の原発事故のあと、2人の子どもが妻の母国のフィリピンに避難し、男性も家族のもとに向かった。その後、日本に戻り、預けていた牛を手放した。残された家族が哀れだ。他に道はなかったのか悔やまれる。