喜多院法興寺

住職のひとりごと

「77年前の恩返し」 函館から三陸へ漁船228隻寄贈

2011-06-05 06:48:19 | Weblog
(朝日新聞)
 {津波で多くの船を失った三陸へ、228隻の中古船が贈られる。北海道函館市の港から岩手県の久慈(くじ)港に向け、4日午後、台船に載せられて出発した。思いがけない応援に驚く久慈市漁協に、函館市は「77年前の恩返し」と説明している。

 函館市東部にある椴法華(とどほっけ)漁港。乗組員らが出港前、小型漁船が台船にしっかり固定されているか最終確認した。

 台船には「がんばれ東北!! がんばれ久慈!!」の横断幕。漁船集めに尽力した市内5漁協のうちの一つ「南かやべ漁協」の小川正毅専務理事は「漁師にとって船は命。同じ漁師として、何かしたいという思いが集まった。みんなの思いを込めて贈りたいです」と話した。

 久慈市漁協は漁船617隻の93%を津波で失った。3月末、船で救援物資を久慈港へ届けた函館市から「何か出来ることはないか」と問われ、岩手県北部の同漁協は「6月にはウニの漁期を迎えるのに船がなくて出られない」と苦境を伝えた。ほどなく函館市から「中古の船を譲りたい」と返事が来た。「昭和9(1934)年の函館大火の恩返しです」

 大火で2800人余りの死者・行方不明者が出た際、函館には久慈など岩手各地から義援金が贈られたという。「そんな昔の話、こちらで覚えている人はほとんどいないのに。ありがたい」と久慈市漁協の嵯峨松男参事は驚きながらも喜んだ。}

津波で多くの船を失った三陸へ、函館市は「77年前の恩返し」として、228隻の中古船が贈られた。北海道函館市の港から岩手県の久慈(くじ)港に向け、4日午後、台船に載せられて出発した。久慈市漁協はウニの漁期を迎えるのに船がなく苦慮するなかで、思いがけない応援に驚き、喜んだ。自分さえ良ければ良いと言う時代に、日本の助け合いの心がよみがえり、本当にうれしいニュースである。