喜多院法興寺

住職のひとりごと

中国の2回目の有人宇宙船12日朝打ち上げへ

2005-10-11 14:36:49 | Weblog
 日本と中国が、宇宙でも激しいつばぜり合いを演じている。宇宙の平和利用をめぐり、アジア地域で人工衛星の防災情報提供が日本の主導で計画されているのに対し、中国が別の多国間枠組み構築を目指して参加国の囲い込みを活発にしている。二度目の有人宇宙飛行に挑む中国に比べ、出遅れ感が否めない日本の宇宙戦略。衛星データの解析ソフトなど関連産業をめぐる思惑も競争激化の背景にある。
中国は今月中旬にも、二〇〇三年十月以来二度目となる有人宇宙船「神舟6号」を打ち上げる見通しだ。こうした精力的な動きに、宇宙開発に携わる日本国内の専門家は政治・経済両面から警戒感を強めている。

(時事通信)
【酒泉(中国内モンゴル自治区)11日】中国の酒泉衛星発射センター技術局の当局者が10日、匿名を条件に語ったところによると、同国の2回目の有人宇宙船「神舟6号」は12日に打ち上げられる見通しとなった。午前9時(日本時間同10時)という。中国国家宇宙局はこれを確認していないが、国内観光客を神舟6号の発射見物に連れていく旅行代理店は、12日朝に発射センターにいるようアドバイスされたことを明らかにした。(写真は神舟6号が打ち上げられる酒泉衛星発射センターの発射台)

神舟6号は2人乗りで、5日間、地球軌道を周回する。打ち上げを控え3組6人の飛行士が発射センターに到着している。中国はちょうど2年前の10月15日に最初の有人宇宙船「神舟5号」の打ち上げに成功した。

神舟宇宙船は頑丈で実証済みのロシアのソユーズ宇宙船を手本にしたもので、科学実験を行う軌道モジュール、帰還用の再突入カプセル、燃料・空気・太陽光発電板などを積むサービス・モジュールの3つの部分でできている。2003年の初飛行では、飛行士は再突入カプセルに入ったままだったが、今回は2人の飛行士が前方の軌道モジュールに移り、多くの実験を行う予定。〔AFP=時事〕