喜多院法興寺

住職のひとりごと

スバルがGMグループ離脱、トヨタ筆頭株主に

2005-10-06 04:15:26 | Weblog
 今回GM・富士重工の提携関係は解消され、トヨタ自動車と富士重工業は五、資本・業務提携すると発表した。トヨタにとっては経営不振のGMから株式を買い取ることで、GMを側面支援する狙いもある。
 富士重工は日産グループだったが、日産の経営不振を機にカルロス・ゴーン社長が株式売却を決断、1999年12月にGMと資本提携した。
 GMは規模の拡大を狙って、いすゞやスズキ自動車とも資本提携したが、今後リストラの一環でGMが保有資産売却を進めると、自動車業界の新たな再編になるのではと、見ている。

(読売新聞)
 トヨタ自動車と富士重工業(スバル)は5日、米ゼネラル・モーターズ(GM)が保有する富士重株の発行済み株式の8・7%(6800万株)をトヨタが取得すると発表した。
 GMは保有する富士重株の20・1%(1億5700万株)を年末までにすべて手放し、富士重との提携を解消する。トヨタは富士重の筆頭株主になり、富士重はGMグループから離脱してトヨタと提携することで生き残りを図る。

 GMは北米での販売の落ち込みや、従業員の社会保障費負担の増加で経営不振に陥っている。生産台数が少なく、提携の成果も上がっていない富士重株を売却する。売却で得る約800億円は経営立て直しにあてる。トヨタが富士重株を引き受ける背景には、間接的にGMを支援し、米国内での摩擦を回避する狙いもあるとみられる。

 GMが手放すうち8・7%は、トヨタが1株520円(計354億円)で買い取る。残る株式はいったん市場で売却され、富士重があらためて自己株として取得する。この結果、トヨタは富士重株を議決権ベースで10%弱保有する筆頭株主となる。トヨタと富士重は業務提携に向けた検討委員会を設立し、開発、生産の分野で協力する。具体的な提携内容は委員会で詰める。

 富士重はGMとの提携解消に伴い、GMグループのスウェーデン・サーブ社と進めていた新型車の共同開発を中止する。GMは富士重に派遣していた役員3人を引き揚げた。GMが富士重以外に資本・業務提携している国内メーカーのスズキ、いすゞ自動車との関係は、そのまま維持するとしている。

 GMと富士重は1999年12月、資本提携で合意、2000年4月にGMが筆頭株主となった。その後、北米向け乗用車の共同開発など技術、販売面での提携を進めてきたが、北米での販売不振をきっかけにGM側が株式売却を打診していた。

 記者会見した富士重の竹中恭二社長は「(GMとは)両社のカルチャー(文化)の違いから十分な成果を見込みにくいと判断した」と述べた。トヨタの木下光男副社長は「開発や生産で連携していく。富士重の高い技術を生かしたい」と提携の理由を説明し、「GMの支援が目的ではない」としている。