喜多院法興寺

住職のひとりごと

お盆と提灯(ちょうちん)

2005-08-08 06:00:43 | Weblog
 この地域では8月7日は盆供と言いまして、新盆を迎えた家に親しい身内の方は提灯と諷誦代(ふじだい)を持っていきます。最近では提灯代や新盆見舞として、お金を包む様になってきています。
 新盆の精霊棚は近所の人たちが竹をかごのように編んで、檜の葉で作りました。最近では作れる人がいないため、ほとんど業者にお願いしているようです。
 お盆に提灯がないと寂しいですし、色々といわれがが有ります。
お盆提灯はお盆のときに、ご先祖や故人の霊が迷わず帰って来る目印として飾ります。つまりお盆提灯には迎え火、送り火の役割があります。
またお盆提灯は、お世話になった故人の冥福を祈り、感謝の気持ちを表すものです。ですから親戚や故人と親しかった方々は、故人の供養のためにお供え物をしますが、お盆提灯はお供えとして最高のものとされています。
お供え物のお盆提灯が多ければ多いほど、故人が周囲から慕われていたことを示すものです。
盆提灯はいつから飾ったらよいかといいますと、 盆提灯には迎え火、送り火の役割がありますので、7月13日(8月13日)に明かりを灯し、16日には明かりを落とします。実際にはお盆月の7月(8月)に入って早い時期から盆提灯を飾る場合が多いです。
  盆提灯には、上から吊るす吊り下げ型の御所(ごしょ)提灯(ちょうちん)、下から置くスタンド型の大内(おおうち)行灯(あんどん)、霊前灯などがあります。
御所提灯には、絵柄の入った提灯、無地の新盆用の白提灯があります。それぞれの提灯の火袋は、和紙を貼ったもの、絹を貼ったものがあります。