うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

うべの天候は... (22)

2007年01月27日 23時05分19秒 | うべプラネタリアン
最悪だった。
かねて、今夜(1/27)は、天体望遠鏡公開を予定していたのに、雨だ。
と思ったら晴れた。と思ったらまた厚い雲が張り出した。
市の広報にも、地方紙にも、「天体望遠鏡公開」を出していたから、市民に対する約束事として、勝手に止めるわけにはいかないのだが、「天候が悪いときは中止」の条項が入っているので、今日のように、晴れたり曇ったり雨になったりすれば、いつの時点で、GOかSTOPか決めるのが難しい。
12時の天候でこりゃだめだとあきらめ、その方向で管理人に伝えていたが、
あるいは...という期待と責任感に動かされて、会館に出勤(?)してみると、なんと、美しい母娘さんが不安げに待っているではないか。
これで開けぬとあっては、プラネタリアンの名が捨たる。
そうするうちに、誰の行いが良かったか、空が晴れてきた。
宇部天同好会の坂本氏も来てくれたので協力を仰ぎ、20㌢屈折を開けることとした。そのあと、続々と人が集まり、開けて良かったぁとほんとにうれしかった。
最後まで残ったOLの二人は、初めての土星、初めてのオリオン星雲、初めての月面散歩にどっぷり浸かって、もう「病気」になってしまった。
病気になったら、そのときは、うべプラネタリウム病院においで。
ただし、この病院は、院内感染がひどく、かつ、病をより重くし、あげく持病にしてしまうという、とんでもないところだから覚悟して通院すること。
まぁ、しかし、初めての土星に会ったときの皆さんの歓声を聞くほどうれしい瞬間はないね。星空案内人冥利に尽きるね。

うべプラネタリウムの... (21)

2007年01月27日 10時27分00秒 | うべプラネタリアン
特別企画として、「ほしと音楽のゆうべ」を催しているが、昨夜(1/26)は、今年度第5回(通算8回目)となる『ほしと物語のゆうべ』を開催した。
プラネタリウムの中でやることだから、“ほし”は必ずくっつくのだが、“音楽”の部分は変化する。“物語”“朗読”“ギターとオカリナ”“マンドリン”“男声合唱”“女声合唱”“さまざまな器楽演奏(シニアオーレストラ)”などなどである。
以前のこのブログのコメントで、落語家を紹介していただいてうれしかったのだが、実は、遠い方や、あまり専門的な方は、コストや観客動員の面で、ちょっと荷が重い。
昨夜の、物語の“かたりべ”は宇部在住の、子供会や施設にお話を語って幅広く活動していらっしゃる方で、専門家の指導を受けなかなかの腕前(?)をお持ちである。物語の選定にこちらは注文をつけなかったから、「冬」にあわせて「マッチ売りの少女」「雪女」と民話を2編選んで、都合4話も演じていただいた。
星とは全く関係ない内容だったが、このミスマッチのようなドッキングが、かえって、星の世界と、話の世界の、互いの懐の深さを感じさせて、実によい時間空間を醸し出した。
昨日は、終日お化け天気で、時に陽は射したが雨に霰に雷にともかく大変な強風、こんな宵に外に出る人なんてあるわけがないと思われるような最悪の天気だった。
そんななかで、大人の方が、25~6人も来て頂いた。
リップサービスもあろうが、皆さんすばらしかったと絶賛されたので、あぁやってよかったと、独りにんまりと笑いながら、祝杯をあげたのであった。
天気が良かったら、はねたあとに、望遠鏡を開けてお月様にも土星にも会って頂けたのにと
それが、ちょっと心残りだった。仕方がない、雨男の宿命だ。
かみさんは実家の水戸の方に帰っているタイミングだったから、動員して「晴」を作るまじないも効かなかった。たぶん、それが最大の反省点かもな。

昨夜は、上弦の月だったから、、望遠鏡を向けて月を眺めたら、こんなクレーターが見えただろう