うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

宇部のプラネタリウムでは...(9)

2007年01月13日 21時34分38秒 | うべプラネタリアン
ルールが3点ある。
一つ:おしゃべりをすること。黙っておとなしくお話を聞いていては、いけない。
二つ:ごそごそ動き回ること。同じ場所(椅子)でおとなしくしている必要は、ない。
三つ:質問は、思いついたその場で直ぐすること。後から聞こうと質問をためておいたら絶対に忘れる。何か聞きたいことあったんだけどなんだったっけと思うほどむなしいことはない。
つまり、「ごそごそ・ぎゃぁぎゃぁ・わいわい」でいいのである。

星の下では何でも自由。
好きなことを言い、好きなことを考えたらいい。
どんなにあがいても、星の欠片ひとつ手に入るわけではない。
だから、コレクションの多寡を競うことはない。
北斗七星は、目が開いたばかりの赤ちゃんの目に映るときも七つの光だし、偉い大天文学者にもおなじ七つの光である。天文学の大家だから八つに並ぶことはないのである。太陽が、人によって分け隔てして輝くことはないだろう。満月は誰の目にも満月なのだ。
人にとって、星の世界ほど平等のことはないのである。
星の下では、誰も自由で平等なのだ。

が、なんと、みなさんおとなしいことか。なんと遠慮をするんだろう。
よほど私の話がむつかしすぎるんかしら、怖いのかしらと思ってしまう。
私も、わかりやすく語る努力をして、解説の内容は変えてゆくだろうが、このルールだけは基本姿勢だから変えないつもりだ。
「星の下では、みんな平等、何でも自由」

そのことで、なにか、ふっと力づけられる人がいるかもしれないから。
いじめなんて(いじめられる方も、いじめるほうも)なんて矮小なことなんだろうと
感じてもらう一つのよすがとして「星の下では、みんな平等、何でも自由」は言い続けたいと思っている。