別府町をゆく(105) 別府町新野辺(31)
浜ノ宮神社の伝承、 菅原道真のお手植えの松
延喜元年(えんぎがんねん・901)、正月の下旬の頃です。
右大臣という位の高い菅原道真(すがはらのみちざね)が、藤原氏のはかりごとのため、筑紫(今の福岡県)の大宰府(だざいふ)に流される途中、新野辺の沖を航海されていたときでした。
空が急に暗くなり、海上は大しけとなりました。
そこで船を浜に着け、松林に避難されました。
そして、安田の十五社大神と尾上の住吉神神社(尾上神社)に航海の安全を祈られました。
しばらくすると、ふしぎと急に風雨がやみ、海上が静かになり、ふたたび九州に向かわれました。
そのとき、菅原道真は、松の根を上にして逆にして植えられました。
しかし、ふしぎやふしぎ、その松はぐんぐん大きくなり、村人を驚かせたということです。
浜ノ宮天神社の拝殿(はいでん)の西にある松が、その松であるといいます。
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