2022-4-21 いわて自走車中泊遠征旅(その4)たろう観光・龍泉洞・大沢橋梁(電車)・三陸鉄道久慈駅・久慈琥珀博物館・久慈(あまちゃん)

2022-05-11 19:17:52 | いわて自走車中泊遠征旅
4月21日 木曜日 天気晴れ 11℃


寒さに慣れたのかこの温度でも暑く感じます。


AM 7時50分 車中泊場所を出発!



この時、この遠征旅で一番の衝撃的なことが起こることを私たちはまだ知りませんでした。


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「津波遺構たろう観光ホテル」 
AM 8時10分 到着!

ここは東日本大震災で高さ17メートルを超えるとも言われる津波の被害を受け、4階まで浸水、2階までは柱を残して流失したものの、倒壊することなく留まった「たろう観光ホテル」を津波遺構として保存整備した施設です。
津波の怖さ凄さを実感させられます。


宮古観光文化交流協会「学ぶ防災」ガイド(4000円)に申し込むと内部見学もできます。


AM8時20分出発!
龍泉洞を目指して移動します。

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途中買い物をしながら
    
「龍泉洞」
 AM10時 到着!

観覧料 大人1人=1,100円


入り口のスタッフさんが写真を撮ってくれました。


中に入ると外の暑さが嘘のように寒い。
涼しさを通り越して寒いんです。


前に入った半袖のおじさんはどうなったんだろう?


総延長約1,200mは日本の洞窟中第62位
高低差約249mは日本の洞窟中第5位


道は歩きやすくなっていますが靴の底は平らで滑りにくいものが良いかと。


約30分ほどで見学を終えました。


ここはコウモリが有名らしいのですが、見つけることはできせんでした。


10時45分 見学終了!

山口県の秋芳洞
高知県の龍河洞
そしてここ岩手県の龍泉洞

これで「日本3大鍾乳洞を制覇」です!

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ということで今回の旅で私の行きたかったところ第2弾!
「じぇじぇじぇ』の「あまちゃん」でお馴染みの久慈へ移動です。

2013年の上半期にNHKで放送された宮藤官九郎の脚本でいわゆる「朝ドラ」です。
ハマりましたね(笑)
こんなにハマったのはおそらく初めてというくらいハマりました。

あのオープニングの軽快な音楽と1,953人の中から選ばれた主人公能年玲奈扮する「アキ」
さらに祖母の「夏ばっぱ」を始めとした多才なキャスト。
笑いあり、涙あり、恋愛ありで本当に面白かったですね。

ということで「あまちゃんファン」の方が「懐かしい」と思う景色をここからふんだんにアップしていこうと思います。


移動途中に「もし三陸鉄道の電車が観れたら良いなぁ、最高なんだけど・・・でもどこで観れるか場所も時間も分からないし」と思いつつ車を走らせていると突然ものすごい眠気が襲ってきました。
山の中で車の通りもほとんどありません。
でも安全のために小さな空き地を見つけ約10分間の仮眠。
そこから眠気も覚め、再び運転する事20分ほど。

なんと鉄橋(大沢橋梁)の上に電車が見えるではありませんか?
あのあまちゃんのオープニングで観た、あの電車。
どこかに車を駐車できないかと探すとありました。



即、カメラを片手に激写(笑)
ここは「夏ばっぱ」が大漁旗を振り見送ったあのシーンが撮影された橋です。


撮影を終えた頃、電車が『ピー』という音とともに動き出しました。


この列車がここで止まる時間は「1分間」


何という偶然。
あの時、山の中で10分間寝なければ、電車とは遭遇していません。
いやぁ、神様はいるもんですねぇ。

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12時30分 道の駅 久慈に到着!


ここで昼ごはん。
『漁師なげこみ丼』=1380円


なんとも名前が豪快な丼名。
久しぶりに米をガッツリと食べた気がします。


    
「 北三陸駅(三陸鉄道久慈駅)」
 13時35分到着!

あの「あまちゃん」はここから始まりました。




駅の中はあの「あまちゃん」尽くし。


テンション上がりますねぇ(笑)


思い出しました。
うに弁当=1,570円(1日20食 限定)の存在をすっかり忘れていました。
昼ご飯は食べたばかり。
ここは泣く泣くスルー。


おおっと。
ここは「切符売り場」


入場券を買いました。


料金=150円


あれ?
よく見ると電車が駅に着いていました。


改札口を抜けて上から。


さらに横から。


斜めから(笑)


これでもか!と写真を撮りまくって大満足(笑)


久慈といえば「琥珀」
そういえば「あまちゃん」の中で「琥珀」を磨いていたシーンがありました。
久慈琥珀博物館へ移動です。

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「久慈琥珀博物館」
14時30分 到着!




この博物館のスタッフさんに『小袖海岸』のことを聞くと「細い道で車ですれ違うのがむつかしいですから気をつけてください」と教えてくれました。
明るいお姉さんでした。


私の中で岩手の方はあまりしゃべらないと勝手なイメージがあったのですが、そんなこともなく、少なくとも私たちが出会った皆さんは温かくて優しくてよくしゃべってくれる方が多かったです。


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「つりがね洞」


くねくねした狭い小袖海岸を走っていくと有名なスポット「つりがね洞」が見えてきました。


空洞の天井から釣り鐘状の岩がぶらさがっていたことからつけられた名前ですが、今は釣り鐘の岩が波で削られてありません。
なお 6月中旬頃に空洞の中に現れる朝日は絶景だそうです。



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「小袖海岸」
到着!

「じぇじぇじぇの石碑」
平成25年の流行語大賞を受賞しています。


「夫婦岩」が見えます。
ここでは大きい右の岩がお母さんで、小さい左の岩がお父さん。
通常とは逆です(笑)
なぜ大きい方がお母さんなのか?
真偽のほどは分かりませんが「小袖の女性が強いってこと」・・・らしいです(笑)
(そういえば我が家も・・もごもご(笑))


凄いのはこの夫婦岩の間に繋がれた縄。
震災の津波の時にも切れなかったようです。

そこから「夫婦の絆」として有名になったそうです。




最初に「夏ばっぱ」と主人公の「アキ」が出会った場所です。
アキが夏ばっぱに「カッケー」と叫んだ橋も観えます。


オープニングのシーンで知られている灯台に行ってみました。


アキが自転車ごと飛び込んだのを思い出します。


残念ながら立ち入り禁止になっていました。

    
「小袖海女センター」

ここは津波で全壊。
平成27年に再オープンしました。
1階はお土産センターになっています。

2階に上がるとドラマの中で使われたものが置いています。


南部ダイバーのヘルメット。
種市先輩がかぶっていましたね。






小袖海女センターの屋上は展望台になっています。

ここから監視台へと移動します。
これはなんでしょう?


海草を乾かしているようなのでそれに使うものなのでしょうか?


ここから左の道を通って上がります。


そんなに急な坂ではありません


「東日本大震災 2011.3.11」津波到達地点
と書かれた看板。


「ここまで津波が来たんやね」と2人で話をしていると突然けたたましいサイレンが漁港に鳴り響きました!

「なにごと?」

「ウ~ウ~ウ~」と物凄い音量です。

サイレンの後に放送が始まりました。
「緊急・・れ・・ん・・らく、きん・・きゅう・・れん・・」
とぎれとぎれに男性の声が聞こえてきます。

嫁を見ると緊張からか顔が青白く、今にも倒れそうです。
慌てて右手で嫁の体を支え、左手の腕時計で時間を確認しました。

「16時36分」

海を見ました。
水平線が波立っているように見えます。
「津波かも」
もし津波でも私たちが立っている場所は前回の震災での到達地点ですからこのまま上に逃げれば安全です。
「嫁は助かる」
ホッと安心すると同時に、でも車と中の「おーちゃん」は助からないかも・・・。
後で聞くと嫁もまったく同じことを思っていたようです。
スマホで地震情報を見ながら緊急放送に耳を傾けます。

「山火事が・・発生・・しました。山・・」

津波ではなく山火事のようです。
津波も怖いですが山火事も同じように怖い。
逃げ方が真逆です。
津波であれば山に、山火事であれば海岸に逃げないといけません。
周りを見渡します。
煙は見えません。
何かが焼ける臭いもしません。
近くではないようです。
用心のために様子をみます。

5分・・10分・・

大丈夫なようです。
それでもあまりに衝撃が大き過ぎてしばらくその場所から動けませんでした。
津波の話をしてすぐのサイレン。
とぎれとぎれの放送。
タイミングがあまりにもピッタリでした。
津波かも・・で安心してからの山火事。
気持ちが追いついていきません。

「フー!」

大きく息を吐きます。

「心臓が止まるかと思った」と笑う嫁。
やっと気持ちに余裕がでてきたようで、ここで安心しました。



「ヒロシがアルバイトをしていた監視小屋」へ行き海を見ました。
穏やかで綺麗な海です。


でもあの日たくさんのかけがえのないものを奪っていった同じ海に違いはありません。



油断をすることなくこの海がいつまでも穏やかで、ここで暮らす皆さんに夢と希望と未来をもたらしてくれることを願って「北限海女の里」にお別れをしました。




「いわて自走車中泊遠征旅」 第4話 終わりです。

「いわて自走車中泊遠征旅」 第5話 に続きます。









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