京都府京田辺市天王高ケ峯
京都府京田辺市の西部、あと僅かで大阪の枚方市というところにある。と書けば、イメージとしては宅地開発の進んだ地域を思い浮かべてしまいそうだが、実際は山中にある神社で、公共交通機関で訪れるには不便な地域である。
周辺の山は、せいぜい300メートルほど。決して山深いというわけではないけれど、京阪間とは思えぬ長閑な集落が斜面に展開し、その集落の更に上に神社がある。
山頂に近い斜面にある神社としては、ちょっと意外なほど奥行きがあり、境内にはモミジの木も多く潤いの感じられる空間となっている。
境内のみならず、社殿も美しいもので、南山城を代表する神社の一つであろう。
集落内の道は狭く、上りもきつい。
民家が尽きて、日当たりの良い坂道が木陰に覆われ出すと、この鳥居が現れる。
左の一の鳥居から直角に曲がってすぐに二の鳥居。
二の鳥居から石段の上を見上げると、紅葉しているわけでもないのに、「燃えるよう」と表現したくなるようなモミジの緑が見える。
石段を上りきると広い空間に出る。モミジの葉を透かして更に高みには社殿。
左手には何やら苔生した空間。礎石のようなものも見える。
本殿のある高みまで上って振り返る。
木陰から見る陽だまりの空間というものは、雑念を払う効果でもあるのか、暫し無心になって見入ってしまう。
本殿周辺は明るい空間だが、拝所は落ち着いた佇まい。
本殿のほうは極めて華やかな彩色。
事前にネットで見た画像では、もっと落ち着いた色合いだったから、最近になって塗り替えられたのであろう。
本殿左右には末社が並ぶ。
2万5千分1地形図 枚方
撮影日時 080731 13時~13時50分
駐車場 なし 軽自動車なら神社前まで乗り入れ可能と思う。普通車は、麓の道路の広いところに停めてかなり歩くことになる。
地図