滋賀県栗東市荒張
ここは、私がよく行くような神社とは趣が異なる。
長い参道も無ければ、杜と言えるほどの木々もなく、明るく開放的な境内の神社である。
とは言え、周りは静かな環境であり、あまり知られていないと思えるのに社殿は見事で、さすが滋賀県といった印象を受けた。
社殿を堪能するには申し分ないのだけど、やはり私は木々に囲まれた空間を欲する。
もう少し、じっくり見て周ればいいのに、と思いつつも、早々に退散してしまった。
狭い道路に面して鳥居。
広く明るく、きっちり手入れされている様子がよく判る。
国指定重要文化財の楼門。
美しいのだけど、左手の開けた空間のせいか、ややちぐはぐな印象を受けた。
楼門越しに拝殿。これも立派なものだ。
本殿を囲う瑞垣も立派で、地形図に名前も載らないような神社とは思えない。
こういった形態の神社は、通常、拝所から本殿を窺うことになるのだが、ここは自由に瑞垣の中に出入り出来る。
とても整った佇まいの本殿だ。
殆どの社殿が檜皮葺であるが、杮葺のものも見られる。
屋根に手の届く高さの境内社なので、間近で見られるのがありがたい。
こちらは檜皮葺。
どちらも繊細に光と影を描き出し、その表情は優美である。屋根というのは大事だなと改めて思う。
2万5千分1地形図 三雲
撮影日時 080828 11時10分~11時半
駐車場 あり
地図