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社会理論・現代思想を主に研究する今野晃のblog。業績については、右下にあるカテゴリーの「論文・業績」から

書評会報告(お礼):アルチュセール著『再生産について』(平凡社)

2006年02月23日 | アルチュセール『再生産について』
 昨日(正確には一昨日)行われた、言語研究会:書評会 アルチュセール著『再生産について』(平凡社)の報告とお礼をさせていただきます。

 2月21日に、私が翻訳に参加させていただいた『再生産について』(アルチュセール著、西川長夫他訳、平凡社刊)についての書評会が行われました。西川長夫先生が京都からいらっしゃり、橋爪大三郎先生を評者に迎え、また、上野千鶴子先生にも参加いただきました。院生の研究会としては破格の先生方の参加で、出席者は総勢30数名でした。わざわざ参加いただいた三人の先生、また、はるばる京都から来ていただいた立命館の大学院生、また東大大学院生を初め、その他にも多くの方に来ていただき、参加していただいた方には感謝の気持ちでいっぱいです。
 内容については、追々、この場で報告させていただきますが、立命館の大学院生の方が、内容の録音&テープおこしをしていただけるようで、それもネットで閲覧できるようになる模様です(これは立命館大学の立岩真也先生のご助力で)。

 一つ明確だったのは、橋爪先生の全共闘世代と、現在の院生のアルチュセールに対する問題意識の違い、でしょうか(実際に参加された方、「それほど明確だったか?」とお思いでしょう。そこは司会者の力量不足でした(_ _ )/ハンセイ)。橋爪先生の報告は、詳細にアルチュセールを読み込んだものであり、また、世代的なものも含めたアルチュセールへの強烈な批判だったのですが、院生の報告では、実際の現実に彼の議論を適用した場合、まだ彼の議論が有効であることが主張されていました。「まだ有効」と言うよりも、「これからこそ有効である」と言うべきかもしれません。この点は、上野先生も同意しておりました。

 詳しい内容については、今後、追々に。


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