a journal of sociology

社会理論・現代思想を主に研究する今野晃のblog。業績については、右下にあるカテゴリーの「論文・業績」から

『ママの遺したラブソング』:久しぶりの更新

2016年10月02日 | 映画
ママの遺したラヴソング [DVD]
クリエーター情報なし
角川映画


ほとんど放置状態のblogになっていて、久しぶりの更新である。

いろいろ書きたいことはあるのだが、私の場合、書きたいことが長くなってしまい、時間を取られることがしばしば。それで、あれこれ考えつつも、時間が取れずに書かずじまいのことが多々あったりする。

論文についても同じとすれば、これは反省せねばならない点だが(苦笑)。

そういう主題は置いておくとして、今日は、見た映画について。

『ママの遺したラブソング』について。

この映画、スカーレット・ヨハンソンが出ていたので、かなり前に録画していたのだが、最近になってやっと見たのだった。まあ、いい映画なのは知っていたし。ヨハンソンについては、このころが一番いい役と演技をしていたのではないかと思う。最近は、ハリウッド的興行映画への出演ばかりで少しがっかりした。

さて、この映画、ヨハンソン演じるヒロインが、アルコールの問題があって離れて暮らしていた母の家に、母の死を機に移り住むという話。そこで出会った人々によって、高校も通い直し、「立ち直る」という物語。と、書いてしまうと人生やり直しドラマっていう感じの説明にしかならないが……。

「立ち直る」というよりは、最低の現実でも、それといかに折り合いをつけていくか、という話になっている。それをニューオーリンズという土地を背景にしつつ描いている。でもまあ、「最低の現実」と言っても、フィクションの中だから決して現実ではないのだが。また、ヨハンソンが学校に入り直し、そこで何とかやっていく姿は、映画のストーリーには現れず、「映画としては」それで成功している部分もある(学校の場面を入れたらもっと複雑なストーリーにしなければ説得力がなかっただろう)。

落ち込んだ時に見ると、けっこう精神的に救われた気持ちになる映画かもしれないと、推測する。ただ、私は現在そうした精神状態ではないので、あくまで推測に過ぎないが。

といったことを考えたのだが、まあ、良い映画だし、見て損はないと思う。


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