ザ・フォース [DVD] | |
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この映画、いわゆる「仏映画ファン」の嗜好には合わない映画かもしれない。
一般的には、リュック・ベッソンの『タクシー』の成功以降、仏でも娯楽的な映画が増えてきたとされている。が、私自身は、もとよりそうした仏映画もあったものがベッソン以降に海外に輸出され、仏国外の人々の認知も広まったのではないかと思う。
映画とは、芸術でもあるし娯楽でもあるので、後者の映画があっても良いのではないかと、私は個人的には思う。気楽に見ることができるし。
で、この映画もそうした映画である。
イザベル・アジャーニの劇中の家庭状況に、ある種の社会状況(反ブルデュー的状況?)を読み込むこともできるだろうが、それはあくまで舞台なのであって映画の主題ではない。
映画としては、結末にひねりがあっても良かったと思うが、ああいった終わり方もあるかもしれない。