a journal of sociology

社会理論・現代思想を主に研究する今野晃のblog。業績については、右下にあるカテゴリーの「論文・業績」から

映画『ラウンダーズ』を観る

2018年01月19日 | 映画
 かなり久しぶりの更新である。この間、家族にいろいろなことがあり、ブログの方も、研究の方も芳しい進展がなかった。

 現在は、そろそろ、もとの生活を取り戻しつつあるのだが、そのきっかけの一つとして、ブログの更新をしたい。

 今回は、観た映画について。

ラウンダーズ [DVD]
クリエーター情報なし
松竹


 この映画、観たのは少し前だったのだが、現在の自分の視点からすると、「焦点がどこにあるか、何かよくわからない映画」だった。

 かつてポーカーにはまっていた青年が、それから抜け出して弁護士の道を目指していたが、生涯の借りのある友人からまたポーカーに誘われ、彼の借金返済のためにまた、その道に戻ってしまうという話である。

 こういうアウトラインを描くと、主人公が身を崩していく映画を想像するかもしれないが、必ずしもそうではない。明確に描かれているわけではないが、「ありきたりの弁護士人生」よりも「スリリングなポーカー」の方に魅力を感じているという映画の作りになっている。

 現在の私の視点からすると、こういう素材は、身を崩すストーリーとして描いた方が良いと思うのだが(モラルの側面から)、映画がそうしたモラルを守る必要があるとも必ずしも思わない。おそらく映画のおもしろさそのものから考えると、ポーカーのやりとりのスリリングさに観客を引き込むような演出をした方が、おもしろい映画になると言えなくもないと思う。

 まあ、以上二つの点から考えると、中間点に位置する映画と言えるのかもしれない。

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