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社会理論・現代思想を主に研究する今野晃のblog。業績については、右下にあるカテゴリーの「論文・業績」から

仏語参考書について2

2010年07月21日 | 言語
 ここのところ仏語に関連した話をしていて、興味がない人には申し訳ない。が、今回も仏語関連のエントリーをさせてもらえればと思う。ここ数回、私なりの勝手な視点で、仏語参考書を紹介しているが、今回は、

現代仏作文のテクニック―Comment on ecrit en francais
大賀 正喜
大修館書店

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 和文仏訳の練習本。仏訳の対象となる文章は、中学校・高校の歴史の教科書。それを仏訳し、大賀先生の試訳の解説が載っている。

 一般には上級向けとされている(と思う)。

 ただ、個人的には、この本はある意味で中級向けであるように思われた。ある程度仏語を勉強した人には、例文も難しくないし、そこでされている説明も、専門的なわけではない。実際、現実に仏に行けば、この練習問題よりも複雑な文章を使わねばならないことも多い。

 ただし、私のように、慣れた語彙ですべてをすませてしまうような者には、表現の幅を広げるという意味で非常に役立つ参考書(問題集)である。そう言う意味で、非常に貴重な練習問題が並んでいる、優れた本である。

 これはあくまで私の「私的」な視点なので、その辺はあしからず。実際、私はかなり「かわった」本の使い方・読み方をするので。その点についてはまた次回。


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