【 あッ!ベートーヴェン。交響曲演奏会に寄せて 】
東京交響楽団が大友直人の指揮で「あッ!ベートーヴェン。」のシリーズを神奈川県立音楽堂において開始したのは、7年前ー2002年の事だった。
年1回ずつ4年にわたり、1日のコンサートでベートーヴェンの交響曲を3曲ずつ演奏しー当然だぶって取り上げられた曲もあるわけだがー2006年7月にはその締め括りとして、3日間連続で全9曲を番号順に演奏した。
「8番」と長大な「9番」を一夜のコンサートに組み合わせる例はそれまでにもなかったわけではないが、他の7曲を一夜に3曲あるいは4曲ずついっぺんに演奏するというケースは、まず稀有なものであったろう。
この「あッ!ベートーヴェン。」のシリーズの指揮は、翌07年からは若い正指揮者、飯森範親に引き継がれた。飯森は少し前、ドイツのヴュルテンブルク・フィルハーモニー管弦楽団の音楽総監督だった時にベートーヴェンの交響曲9曲をレコーディングしたことがある(オクタビアレコード)。それは天馬空を行くがごとく颯爽とした、しかも非常にニュアンスの細かい、綿密な神経を行き届かせた快演ぞろいであった。
神奈川県立音楽堂は、今年「開館55周年」を迎えている。その歴史の長さには、改めて感慨を憶えざるを得ない。開館の1954(昭和29)年11月4日、「神奈川県立図書館音楽堂落成会館記念」演奏会には、エッシュバッハ指揮するN饗が出演。
ワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲やベートーヴェンの「第7交響曲」で華々しく杮落としを行ったという記録がある。
上記は《東条碩夫ー音楽評論》氏に依るものです。長文を勝手ながら抜粋させていただきました。
【財団法人 東京交響楽団 正指揮者 飯森範親】
このシリーズを夫は隔年で数回聴いていて、私は初めての同行でした。
大分改装されていて美しくなっていました。舞台背面 我々からは正面ですが、クリムトの絵が全面に描かれていて度肝を抜かれた気分でしたが、指揮者飯森氏のプレトークで「まさかクリムトの絵?・・・似せて音楽の場面を描いたのでは・・」と触れていただき安堵しました。又「エリーゼのために」の話では、ベートーヴェンの理想の女性のテレーゼは実在し、いくつか曲が作られました。とも。
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