お寺さんぽ Ver.03

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説法、初転法輪 仏教の開祖「お釈迦さま」4

2006年08月10日 | 仏像
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は仏教を語る上で避けては通れない(ような気がする)この方、仏教の開祖「お釈迦さま」について。
仏像のお話ではなく、実在人物のお釈迦様です。一応、ラストで「釈迦如来」を説明する予定だったりします。
まぁ、ゆったりお読みいただければー。

禅定(ぜんじょう)に入った本名、ゴータマ・シッダールタこと「ゴーたま」はついに悟りを得ました。
「ゴーたま」は悟りを得て全ての煩悩を消し去り、しばしそのイイ気持ちに浸っていたようです。
どうやら「このまま死んじゃえばいいやー」、なんてこと考えていたそうです。この達観したやばげな雰囲気は常人の理解を越えた、まるで自殺志願者のようですよ。

そこに現われたのが仙台の英雄「梵天丸(伊達政宗ね)」、じゃなくて梵天さま。

「せっかく悟ったなら皆に教えてあげなよー」
「…でも、悟りって言葉にするの難しいし。めんどくさいもん」
「そう言わずにさー、たーのーむーよー」

と、そんなやりとりがあったのか、なかったのか。(←ないよ)
梵天による説得の末、ついに重い腰を上げた「ゴーたま」は一時期まで修行仲間であった五名の元へ赴き、はじめて法を解くのです。

この説法は、円満にして欠けることのない仏法を車輪に例え、またその教えを車輪が回って進むことになぞらえて「初転法輪(しょてんぽうりん)」と言うのです。
ここに「ゴーたま」は釈迦族の聖人、「釈迦牟尼(しゃかむに)」となったのです。
仲間の五名は釈迦(※以後はこの通常名称にしますね)の最初の弟子となるのでした。

ここからちょっとばかし端折りますが、悟りを得た釈迦は各地を訪れ多種多様な階層の人々に説法を行います。ある時は国王すら帰依させるなど、あちこちで活躍したようです。
ちょっと眉唾ものの神通力話まで出始めるのも、だいたいこのあたりですね。(※あ、生まれた時がすでにウソだっけ)

ともかく、こんな調子で順調に弟子を増やした釈迦。いつしか、帰依者は千人を越えるという大教団となっておりました。
ちなみに、その布教範囲はガンジス河の中流地域の国々であったようです。

各地で説法しつづけた釈迦はヴァイシャーリー付近の村にて重い病気(←毒キノコの激しい腹痛だって。本当かいな)にかかり、ついにクシナガラ郊外の沙羅双樹(二本のサーラ樹)のもとで八十年の生涯を閉じる(入滅)のでした。
この日こそが二月十五日、涅槃会(ねはんえ)なのです。

この涅槃ののち、荼毘に付された遺骨(舎利)はゆかりの深い八国へ分配され、それを祀ったストゥーパ(仏塔)が建立されるのでした。
(※こちらも、当初は像などを作ることせず、仏塔のようなシンボルを信仰の対象にしていました)

おしまい


⇒次回は釈迦如来像について。

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[住所] 霊山観音(釈迦涅槃像)  京都市東山区高台寺下河原町526-2


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※さすがに開祖だけあっていい事を言っています。
 もし直接会ったなら、あなたもたぶん釈迦に帰依することでしょう。


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