お寺さんぽ Ver.03

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お寺と神社

2006年03月15日 | お寺
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は知っているようで知らないシリーズ、
コメントでいただきました「神社とお寺」についてです。

「えー、神社とお寺の違いを説明して下さい」
そう街頭インタビューかなんかでマイク突き付けられたら
…喋れないでしょ?
なんとなく分かるけど、説明できないこの話題。
今回は万が一そんな状況となった場合(←ないよ)に
きっちり言えるよう、軽く勉強しときましょう。

ちなみに、「稲荷神社・後編」は明日やります。
期待してた方すみません。(まぁ、いないと思うけど)
一応関連してるでしょ?
毎度のことながら、難解なものには拒否反応を示す
ひでるさんなんで、なるたけ簡単に書きます。
興味もった方は専門サイトへどうぞ。

まず、イマイチ皆知らない(と思う)神社から。
これは日本古来よりの神様が祭られている所を指し
ます。
世界各地であった自然崇拝は日本にもあり、自然
万物全てには神様がいるんだよー、という考えがあ
りました。
(※それこそ太陽から土、そこらの物に至るまで。
八百万(やおよろず)の神、と言われるほど多い)

本来なら、漫画・映画でよくあるような、
「あの人は…私の心の中で生き続けている……」
みたいに、偶像だの場所だのは不要だったんです。
例えば、月の神様に祈りたいなら夜に顔上げればい
いんですから。
だから経典とかややこしい類のものはなく、それぞれ
地域によって様々であったようです。

社(やしろ)というのも、本来は儀式のため一時的に
作る祭壇だったんですね。
だから、社に入るのも一時的なもので、常にそこにいる
訳ではなかったんです。
でも、伝来した仏教がお寺を作りはじめると、神道も
それに対抗するべく神社(お社)を作っていった。
そんな感じらしいです。
神社に神様がおわすようになるのも、それからのこと
です。

お寺は仏教ですね。
仏教は”仏陀の教えを広める宗教団体”です。
こちらも過去には寺というものはありませんでしたが、
僧侶の宿泊施設、祭壇の暑さよけの傘(らしい)が
合わさって、今のような形になっていったそうです。
寝てる間とか、うっかり地面の虫を殺さないため、
という説もあるようです。

…そんな感じ。
ようはテニスとバトミントンみたいなもんで、よく似てい
るんですが、全然違うものなんですね。
でね、いまそこで↑ひでるさんは例え話をしましたが、
僧侶はこれと同じことをして自然崇拝だった日本人に
仏教を広めていくのです。

ほら、いきなり何も知らない人に「大日如来が~」とか
言っても「誰だそれは?」で終わってしまうでしょ。
そのため、これを説明するのに、
「天照大御神いるでしょ、ほらお天道様ぁ。カレ仏教界
では大日如来って言うスゴイ方なんよ。そう、同じ同じ、
言い方違うだけー。でね、こんな感じの方でさぁ…」
という流れ。 (※路上ナンパ風)
で、仏像でも見せようものならビジュアル的にも受け入れ
やすく、「ありがたや~」となると。
たぶんそんな感じ。

仏教は伝来と共に各地で地元神を取り入れたり、融合
したりするんですが、そんなこんなで神社とお寺の区別
がつきにくくなるんです。
特に七福神の紅一点、弁天さまになると、
仏教:弁才天
古代インド:サラスヴァティー (※ヒンドゥー教)
日本:市杵島姫命(いちきしまひめのみこと:水神)
…という具合です。
ちなみに弁天様は神道色が強かったらしく、たいてい
神社として残ったようです。

明治時代になると、政府の方針で仏教と神道を分ける
こととなる(神仏分離令)んですが、あまりに融合がうま
くいったもんで民衆にまで伝わらず、今のような感じで
残っていったようです。
どっちだかわかんない、というのはその頃もさして変わり
なかったんですね。
お寺にお社があったり、狛犬がいたりするのはその名残
であるようです。


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