お寺さんぽ Ver.03

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薬師如来 (京都・仁和寺御室八十八ヶ所巡り)

2006年03月17日 | 仏像
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は仁和寺は御室八十八ヶ所巡りでの薬師如来です。

おんころころせんだりまとぅぎそわかー。
おんころころせんだりまとぅぎそわかー。
おんころころせんだりまとぅぎそわかー。
こう真言を唱えれば、寿命が伸び、病が治り、お産が軽く
なるそうです。
当ブログ来訪の方々のため唱えてみました。合掌。

さて、阿弥陀様も数多く見かけますが、同様に目にする
機会が多いのがこの薬師さま。

正式には薬師瑠璃光如来といい、名前そのまま衆生の
病苦を取り払ってくれます。
どこかお悪い場合は近所の薬師様にすがってみるのも
手ではないでしょうか?
…もっとも、普段から信仰心ないのに都合わるいときだけ
頼っても無駄かもしれませんがー。
うふふふふ…あ、そうすると冒頭の真言は無意味ですね!
こりゃ、うっかりだ!

ちなみに梵名は
「バイシャジャグルバイドゥールヤプラバージャ」
まったく、舌噛みそうです。
別で調べたところでは「バイシャジャグル」だけでも良さそう
でした。そっちにしましょう。

この薬師様、なぜか日本に近づくにつれフィーバーしたらしく、
インドでは作例がまったくなし。
次の中国でも一部のみ存在するだけらしいんですが、朝鮮
半島でそこそこ増えてくると、日本で爆発的にヒットしたという、
日本人好みな方です。
あれよ、阪急ブレーブスのブーマーみたいなもんです。(古っ!)

特に奈良時代では、薬師様は国分寺の本尊となっておりました。
また、信長の焼き打ちで有名な「比叡山延暦寺」でも本尊とされ、
その関係で天台衆系統では数多く作成されたようです。

見分け方としては簡単、左手に土瓶みたいな薬箱を持っておられ
る方です。
ただ、これは平安時代以降の一般系であり、それより古い方などは
天皇さまが手を振っているような如来形でして、他の如来と見分ける
のは困難です。

えー…例えば、奈良は「薬師寺」の薬師様は持ってません。
いかにも薬箱もっていそうなおててなんですが。
残念!
他に見分け方としては、脇侍に日光・月光菩薩を従えていれば薬師様。
(薬師三尊像といいます)
十二神将と一緒なのもだいたい薬師様ですね。

ちなみに、サンスクリット語では「医者の長」と言う意味で、
その和訳が「薬師」だそうです。ほへー。


※関連記事 → お父さんのための仏像講座「如来編」

[住所] 仁和寺 成就山御室八十八ヶ所巡り 京都市右京区御室大内33


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