お寺さんぽ Ver.03

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赤山禅院 (京都)

2006年03月07日 | お寺
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は京都は左京区の赤山禅院(せきざんぜんいん)です。

一応、ルビを追加しておきました。
簡単な漢字の並びですが、大きく声に出して言いにくいでしょ?
やべ、これでいいんだよな、とか思いながらだと小声になってしまうものです。
うふふふふ…。

さて、ここ赤山禅院は慈覚大師が中国の赤山にある泰山府君を勧請したものです。
なんのこっちゃわかんないでしょ。
これがそのまま看板になってるのです。京都市は訪れる一般人のことを考えて、もう少し
くだけた表現にする必要があると思いますよ。
細かく調べると、

1)慈覚大師 …第三代天台座主で、最後の遣唐使で唐へ留学。円仁(えんにん)ともいう。
2)泰山府君(たいざんふくん) …赤山明神の唐での名前。天台の守護神。
3)勧請(かんじょう) …神仏の来臨(らいりん)を請うこと。

要するに、慈覚さんが中国の神様に頼んで日本へ出張してきてもらった、みたいな感じです。
ただ、慈覚さんは結局色々あって創建できず、彼の遺言をうけた弟子の安慧(あんね)さんが
仁和四年に創建しました。
なんかお弟子の方は日記でもつけてそうですが、それは置いといて。

ここの奥には「正念誦(しょうねんじゅ)」という最も重要な修法についても書かれた看板があり、
これを極めるとご本尊と感応して”まことの心眼を開く”ことができるそうです。
すごいですね。
帰ってきたウルトラマンの世界です。 (←わかるひとだけ楽しんでください)

また、なんとその方法が直接書いてありました!
すごいです!これで貴方の心眼もばんばん開きますよっ!!
ぜひここで紹介させて頂きます。
(…しかし方法をあっさり記述してること自体もすごいですね)

えっと、邪念をなくして「我とご本尊は一体なり」と集中し、数珠を握りながら真言を唱える…。(注)

…………一生やってて下さい。

ちなみに、この赤山明神こと泰山府君が福禄寿と同一視される俗説があり、そのためかここでも
福禄寿さまが祭られています。(お外ですが、七福神全員おわします)



(注)本当に唱えたい人のために「オンサルバ・シチケイ・ビシュダラニ・ソワカ」がご真言です。
   ほどほどでやめておくよーに。


[住所] 赤山禅院 京都市左京区修学院関根坊町

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