「大根が食べきれないほどあるので」と、家内が「おでん」を作った。
自分:「安納芋もたくさんあるから入れてみたら。「おでん」に合うのかどうかは、わからんが・・・」と。
家内:「煮崩れするかもわからんので、食べる1時間前に入れてみる」
夕食の時だった。
家内:「さっき、安納芋を味見したら柔らかくて甘くて美味しかった。煮崩れもしなかった。ジャガイモなんかより、よっぽど美味しい」
食べてみた。安納芋のネットリ感そのままで美味しかった。
毎年、安納芋が食べきれないほどあるのに、「おでん」に入れたのは初めてだった。傷物のバカでかい芋がたくさんある。
「安納芋」が我が家の「おでんの具」の常連さんに決まっためでたい日となった。
「おでん」を食べる時は、毎回、口癖のように「今まで食べた店のどの「おでん」よりも美味しい」と褒めるが、その都度家内からは「店で食べたことないからわからん」という言葉が返ってくる。
昨夜も同じ問答が繰り返された。
家内の「おでん」は、どういうダシづくりをしているのかは知らないが、かつてお昼や勤め帰りに食べた「おでん屋」や「小料理屋」の「おでん」よりも、自分は美味しいと思っている。
味覚は人によって違う。生まれ育った環境によって味覚も違う。常連の店が高級店か庶民店かによってもダシや具の素材が違うので味覚は変わってくる。自分の味覚では、家内の作る「おでん」が最高だと思っている。