紀州・有田で田舎暮らし

思いつくままに野菜や果実や漬物を作ったり、時には青春する心を求めてさ迷ったり、気ままに田舎暮らしを楽しんでいます。

区長、終わった。振り返って⑥ 秋祭り 一番くじがあたった

2013年03月31日 | 青春クラブ・自治会・お寺

秋祭りの「神楽(三面)」は、毎年、12地区が持ち回り奉納する。決めるのは、神社の社務所に集合した12地区の区長のクジ。1回当たれば、12地区が一通り終わるまではクジから除外される。我が地区は、残り少なくなった地区の1つ。何と、1番クジを引いてしまった! 参加者から拍手と「おめでとう」の声があったが、「素直に喜べません」というと「ご苦労さん」とねぎらう声に変わった。解散すると、他の区長はホッとしたのか笑顔で帰って行った。 

翌日、委員会と青年団を招集し協力を依頼。この日から、祭りまで大変な20日間となった。 


以下は、祭りが終わってから区民への御礼文書。

○○神社・秋祭りのお礼について(回覧)
平素は、区行事にご協力いただき、厚くお礼申し上げます。さて、区民の皆様には、〇〇神社・秋祭りにおける奉納神楽(三面)に際しまして、絶大なご支援とご協力、ならびに、過分なご厚志を賜りまして、誠にありがとうございました。
伝統ある〇〇神社の三面奉納を当地区が務めさせて頂くことになって以降、約20日間もの長きにわたって、神楽の練習に励んでくれた青年団の皆様、ご指導頂いた師匠の方々、各地区回りの準備にご協力頂いた方々、ならびに、諸準備のために裏方で支えて頂いた方々に、厚く御礼申し上げます。
また、各地区回りの4日間、同行して頂いた方々、そのお世話をして頂いた方々、公民館で裏方の作業をして頂いた方々、ならびに、陰ながら応援して下さった多くの区民の皆様に、厚く御礼申し上げます。
おかげさまで、区民あげての盛大さとなりました。また、神楽におきましても、見事、自慢のできる舞となり、無事奉納できました事、役員・委員・宮総代一同、心より感謝申し上げます。各戸に拝眉の上、お礼を申し上げるのが本位ではございますが、この回覧を持ってお礼の挨拶とさせていただきます。   平成24年10月吉日  区長名


区長、終わった。振り返って⑤ 老人会組織、消滅回避

2013年03月31日 | 青春クラブ・自治会・お寺

着任早々の総集会で、「老人会を何とかしてほしい」との意見。後日、老人会役員に伺うと、何年も前から加入を個々にお願いし後継者確保を図ったり、区長に対策を要請してきたが進展がなかった。役員をしている会長・会計の二人は、ともに90歳前後で車の運転もできなくなったので、内々に解散宣言をしたとのこと。「そんな状況なので、是非、何とかしてほしい」と要請され、取り組むことにした。

そこで、60歳前後の人を指名し特別委員会を設置・検討したものの、自主的組織であり加入を強制できないとの結論となった。このため、総集会でこうした状況を説明し区民に参加をお願いするにとどまった。

その後、「12地区で、当区だけ老人会の灯が消えてしまうのは、ほっとけない」と痛感し、走り回った結果、同じ想いを持った有志10人が集い、発起人となって新たな組織を作ることができた。

新しい組織は、『楽しいから参加する』、『多くの人と交流できるから参加する』、『自分のためになるから参加する』ことを基本とした自主的組織で、区民であれば年齢に関係なく誰でも参加できる組織とした。名前も、老人会ではなく「青春クラブ」として平成25年4月からスタートすることとなった。

新ルールで区長が終わったものの、成り行きから青春クラブの事務局を担当せざるを得なくなってしまった。でも、地区のために貢献することは、田舎暮らしをも充実させてくれるはず。


区長、終わった。振り返って④ 自主防災組織、スタート

2013年03月31日 | 青春クラブ・自治会・お寺

「数年前、町から言われて組織や体制を届け出したようだが、区民に周知されていないし、いざとなっても機能しない」との指摘があった。「南海・東南海地震が、いつ起こっても不思議ではない」と言われている折、住民の生命に関わることだけに放置できず、取り組むことにした。

自主防災組織とは・・・ 「巨大地震などの大災害による被害は同時多発的に生じるため、行政だけに頼ることは限界があります。このため、①自分の身は自分で守り(自助)・・・自分や家族でできないことは・・・②隣近所で助け合い(共助)、さらに、③行政に支援を求める(公助)、ことが基本です。自主防災組織は、地域住民が「自分たちの地域は自分たちで守ろう」という連帯感(共助)に基づき、自主的に結成する組織です。」とのこと。

副区長が12地区の消防団長で詳しいこともあり、独自の規約や体制もスムースに作れた。町に届けるとともに、班ごとには、自主防災組織の役割分担や避難場所の相談などをしてもらった。出入りが多いアパートを除き、住民の協力で全世帯の世帯台帳も作成できた。

自主防災組織を周知・徹底することで、大災害が起こった時に一人の犠牲者も出さずに済めばと思う。


区長、終わった。振り返って③ ゴミ置き場改善、スタート

2013年03月31日 | 青春クラブ・自治会・お寺

着任早々、「ゴミ置き場」について対処すべきでないか」と、何人かの主婦が自宅に来られたり電話をくれたり。聞いてみると何年も前からだという。「エー、そんな前からの話、前任者に言うべきやろ」。

我が家では家内がゴミ分別やゴミ出しをしてくれているので、自分はその実態や問題については白紙状態。そこで、主婦層から6人を指名し「ゴミ置き場問題」特別委員会を設置し、検討してもらった。

その結果、以下の要旨をとりまとめた。その後、総集会で了承を得、「ゴミ置き場対策」がスタートした。

「ゴミ置き場問題とその対策」について

問題点

対策

鍵が開いていないことがある

①1年間の「ゴミ出し日・ゴミ種類・当番者ファイル」を新たに作り、「鍵」と「ファイル」をセットにし、当番者がゴミ出し日やゴミ種類を勘違いしないようにする。なお、区長および区委員も、「鍵」と「ファイル」をセットにして保有し鍵が開いていない場合に対処する

②万一、鍵が開いていない場合は、予備鍵を保有する区委員(1~5・7班)または区長に連絡する。(区委員・区長への連絡先は、ゴミ置き場に掲示する) 

③鍵を開け忘れた人に、区委員または区長から連絡し対処する。

(参考)鍵当番の現状

鍵当番は、1~5班および7班(アパート)の各戸が持ち回りで対応している。鍵当番は、各戸あたり、年に1~2回程度となっている。6・8~12班のアパートは、プラスチックなど一部のゴミ以外は、独自にゴミ置き場を設置しているため、従来から鍵当番を除外している。

ゴミ置き場の看板が薄れて読みにくい。雑紙の表示がない

①町に、看板の作成を要請する。

②町が対応できない場合は、区で対処する。⇒すでに、町が対処してくれた

資源ごみの扉・床が、傷んでいる

①町に対応を要請する。

②町が対応できない場合は、区で対処する。⇒町8割補助で、新たな施設を設置した

掃除されていない。ダンボール箱を折り畳んでいない。ゴミを奥から入れていない

①回覧などで、周知徹底する

ゴミの分別がされていないことがある

<当面対策>

ゴミ分別など、区民全員参加の研修会を実施する。(町職員を講師に2~3回に分けて実施する。)⇒実施した。不参加世帯をどうするかは、新役員へ引継。

<上記対策後、なお、ゴミ分別が改善できない場合>

他地区で実施しているように、①ゴミ出し時間を限定 ②ゴミ袋に名前を書く ③全戸当番制による監視 ④「燃えるゴミ」以外は、ゴミ出し日を「月2回」に限定、などの組み合わせ対策を検討する。

※研修会参加などで区民全員の意識と知識が高まれば、他地区のような様々な規制や当番監視など、厳しいルールを適用したり、区民の負担が増えたりすることもありません!


区長、終わった。振り返って② 区長選挙、長年の慣行、変えた

2013年03月31日 | 青春クラブ・自治会・お寺

区長再任が当たり前という我が地区の長年の慣行、前々任の区長が28年半、前任の区長が3年半という他の11地区では例がない状態が続いている。今回の選挙については、お寺の総代の関係上、その場に居合わせていなかったので、後でその様子を聞くと、3回再任された前区長が投票の際、「投票されてもやらない」と選挙ルールを無視する発言をしたことから混乱し、その結果、多くが「私」に投票したという。 

こうした慣行を懸念し、着任早々、「役員選出ルールに関する特別委員会設置」を総集会で提案し了承を得た。

特別委員会で提案し議論の結果、了承された要旨は以下の通り。

①    区長再任が当たり前という地区は、他の11地区にない。我が地区は、今まで異例すぎた。「区長を何年もやってくれるという人がいれば、名乗り出てほしい。」と総集会で問いかけたが、誰もいなかった。自治会は住民全員に権利と義務がある。多くの人が区長をする仕組みにすれば、人任せにならず区運営も充実する。このため、「区長は1年限りとし、原則として再任しない」

②    前年に副区長どころか委員でもない私のような者が区長になると、引継だけでは前年のことが殆どわからない。区長は、前年のことを踏まえて継承すべきこと、見直すべきこと、新たに取り組むべきことの判断ができてこそ、地区として発展できる。「2年続きの役員で大変だが、前年の副区長が翌年の区長になれば区の運営がよくなり、区長になった人も戸惑わないですむ」

③    従来、区長に選ばれた者が副区長・会計という要職を自分で指名し、本人の承諾を得なければならなかった。幸い、今回はすぐに受諾してくれたが、過去には何人もの人に断られたことがあったと聞く。今後、「副区長・会計は、委員会で選任し、総集会で承認を得る手続きとする。」

これら趣旨を踏まえて「役員改選ルール」を作り総集会で了承頂いた。

 これで、我が地区の慣行が変わった。これで、自分の区長再任もなくなった。


区長、終わった。振り返って① エー うそやろで始まった

2013年03月31日 | 青春クラブ・自治会・お寺

区長選挙、我が地区には長年の慣行がある。なのに、なぜ・・・

昔、お寺の敷地だったところに、お寺と公民館が併設されている。以前は、お寺の檀家と地区民がほぼ同じだった。そのため、檀家の「寺費」と自治会の「区費」の徴収を同一日・同時間帯にし、便宜を図っている。檀家は寺費を納めた後、併設する地区公民館で「区費」を納付する。

この日、お寺の総代になっているため、お寺で寺費徴収の事務を担当。途中、公民館で区長選挙が始まったからと、自治会役員がお寺の総代にも投票用紙を持参してくれたので、記入し手渡した。お寺では、お金の集計や検証が終わっても大金を持ったままなので自宅へ直帰する。公民館での区長選挙の開票が終わっていなかったが、慣例通り現職が再任となるはずであった。

我が地区では、28年間、区長に選ばれ続けた人が任期途中で入院、その時の副区長が残任期間を務め、その後3年間、区長に再任という他地区にはない特異な状態が続いている。それは、毎年の選挙で投票するとき、名前を書かずに「現区長」と記入する人が圧倒的に多いことにある。昔から住んでいない人は地区の人の顔を一部しか知らないし、ましてフルネームで書くのは困難なこともある。昔から住んでいる人は、区長に選ばれると大変だからやりたくないと思っている。こうした事情から、選挙になると大半が「現区長」と記入する。

今年も、事前の情報では、このパターンのはずであった。その夜、遅くなって区長・副区長が自宅にやってきた。「〇〇さん、選挙で区長に決まった。欠席していたので区民を代表して報告に来た」とのこと。口をついて出た言葉、「エー、なぜ、おかしいやろ、もし代わるとしても副区長がやるべきやろ、欠席裁判か」と思わず毒舌。とにかく、総集会で何かがあったのだと思ったが、聞いても彼らは黙ったまま。「檀家でもある多くの区民、私が寺総代やってんの知ってんのに、まだ、任期も残ってるの知ってんのに」と、八つ当たり。

一晩、悶々としたあげく、選挙結果が変わる訳でもないし、腹をくくらざるを得ないと観念した。


初午 自治会主催で厄払い

2013年03月28日 | 青春クラブ・自治会・お寺

初午は稲荷神社のお祭り。我が自治会では、毎年、この日に共同で厄払いする。本厄が事前に区民に寄付集めをし、その寄付金で厄払いする。

前日は、餅米洗いや食品・菓子・日用品などを購入し準備。
当日は早朝5時半から餅つきを始め、午後、薬師寺で厄除け祈願後、餅ほり(餅なげ)を行う。

最近は、お餅の量を減らし、食品・菓子・日用品が大半。何しろ20数万円の寄付金だから買う量もすごい。お餅袋に入れた当たりくじも多種多様。後で、ビール・お酒・ジュース・カレー・食用油・ソースなど、食品や日用品と引き換える。主婦の方達が用意しただけに、きめ細かい。
今年は、本厄・前厄・自治会関係者31名が協力し、無事、終了。

朝6時頃


本厄・前厄・後厄の方の厄払餅



乾かし、2個ずつビニール袋へ




フォークリフトとハシゴを使い、準備が整った集会所の屋上

楽しそうな区民

10数人で手分け

子どもの部


神社の監査

2013年03月22日 | 青春クラブ・自治会・お寺

昨日、神社の監査を行った。例年、地区の自治会長会の三役が担当するとのことで呼び出された。

氏子でありながら、神社の収支をみるなんて初めてのこと。宮総代の大変さがわかる。地域の守り神として支えている関係者の努力が思い浮かぶ。

氏子であっても、初詣や御祓いや秋祭りでしか神社に縁のない人が大半。でも、伝統や文化は、こうした人々の支えで受け継がれている。

世話役をしていると、「大変やなあ」と思うことが多い一方で、その役のお陰で、いろんなことに気づかせてくれたり、教えられることも多い。

いろんな世話役を経験して感じるのは、人のためではなく、自分の田舎暮らしを豊かにしてくれていると、思えるようになってきた。

でも、やっぱり、大変!