・・・はじめに・・・
心臓のいろんな検査が完了してから約1週間が経った。今回の記事は自分の心臓の検査記録と脳トレのために、長々と掲載しています。
日々、心身の健康を心がけて過ごされている皆さまは、心臓の病とは縁遠いはず。記事が参考になるとは思いませんので、読むのはパスして下さい。
もし、自分のように健康をあまり意識せずに日々を送られている方で、心臓に多少でも異変を感じている方には、少しは参考になるかもわかりません。
・・・心臓に異変かも?・・・
畑仕事の休憩中に胸の痛みを感じた。数日後の就寝中にも同じような痛みを感じたので診察してもらった。
心電図・X線撮影・血液・心エコー・心筋トロポニンT(心筋梗塞の有無がわかる検査キット)の各検査では特段の異常はなかったが、狭心症を調べるため心筋シンチグラム(TLCL)の検査を受けることになった。
・・・心筋シンチグラム(TLCL)・・・
初めて聞いた検査だったので不安になり、先生に検査内容をお尋ねした。『造影剤の点滴を約7分、その後、レントゲン撮影する』と聞き、「どうってことはないか」と一安心。
でも、検査の説明書や同意書や検査当日の注意事項を読んでビックリ。
- 負荷試験を行いますので狭心症の発作を起こすことがあります。そのため、不整脈・心筋梗塞・心不全などを発症することがあります。数千人に1人の割合で死亡することがあると報告されています。
- 使用する薬品(RI)は非常に高価で使用可能期間が1~2日と短く保存ができないため、原則として前日・当日のキャンセルはできません。
- 検査で使用する放射性物質が高額なので、3割負担の場合はご自身の負担が約3万円です。(10万円弱もかかる検査ってこと?)
- 当日、朝食は食べないで下さい。昼食も午後の撮影が終わるまでとれません。少量の水だけは構いません。etc.
・・・・・・・
でも、「ここまできたら、リスクがあってもやるっきゃない」と覚悟を決めた。
・・・検査当日・・・
検査室に入ると、何人もの医師・技師・看護士がおられた。
体のアチコチにいろんな器具がつけられた。点滴の準備も始まった。
その準備する様子を見ていると不安になるので、目をつぶることにした。
点滴が始まる前に医師が言った。
『モニターで心電図・血圧などを監視していますが、もし気分が悪くなったら、すぐに言ってください』
無事に点滴が終わった。その後のレントゲン撮影も終わった。
・・・検査結果・・・
検査結果の説明を受けた。
医師が言った。
『血流の流れが悪い箇所がある。心臓カテーテル検査して調べますので入院して下さい。とりあえず血液サラサラの薬を処方します。これからの手続きについては看護士から説明します』
「一瞬、ガーン!」。これからの展開が思い浮かんだ。
カテーテル検査して血管・血流などの状態を把握し、経皮的冠動脈形成術(ふうせん治療)かバイパス手術かの治療方法を決めることになる。
・・・心臓カテーテル検査・・・・
心臓カテーテルは、20数年前、成人病検査で不整脈があり再検査でも異常だったことから、足の付け根からカテーテルを挿入し検査を受けたことがあった。検査後、出血しないよう8時間ほど身動きできず辛かった記憶が残っている。幸い、その時は、心臓の弁の異常が認められたものの治療が必要でないレベルだった。
今度は、手首からのカテーテル挿入やから、検査後の約8時間の安静状態は前よりも楽やと思った。
ただ、カテーテル検査の説明書・同意書でいくつかのリスクが気になった。
- 血管や心臓に付着していた血栓(血の塊)が剥がれ、様々な場所でつまることがあります。(脳梗塞0.2%以下など)
- カテーテルで血管が破れたりすることがあります。(先生に理由を聞くと、『血管がグネグネ曲がっているのに無理に通そうとすると破れたりする』と。「先生、もし自分の血管がそんな状態だったら、検査を中断してください」と申し上げたら、笑いながら『無理はしませんから大丈夫です』と。)
- 冠動脈が強い方では、検査中や終了後に狭心症や心筋梗塞を発症し(0.06%以下)、緊急に経皮的冠動脈形成術(ふうせん治療)やバイパス手術が必要となることもあります。
・・・入院・・・・
医大病院の入院には、2日前のPCR検査が義務づけられていて、陽性の場合のみ検査当日の夕方までに連絡がくる。連絡がなかったので、陰性だった。
連休明けの先週、2泊3日の予定で検査入院した。
コロナで入院患者との面会は禁止。ただ手術日に限り家族1人だけ面会できるので家内が立ち会うと言ってくれたが、検査だし病棟で待機するのも大変だからと辞退した。その代り、逐一、連絡するからと。
・・・検査・・・
朝7時半、手術着に着替えてすぐに病室で点滴が始まった。朝食は出なかった。
朝9時前、車椅子に乗せられ検査室へ。自分がカテーテル検査のトップバッターだと聞かされた。
検査は1時間弱で無事に終了した。車椅子で病室へ。
止血のため手首を動かさないようにと、左の手首や腕は骨折したときみたいな添え木にくるまれた。動かせるのは約8時間後。右手は点滴したまま。歩くのも禁止。トイレに行く時はナースコールし、看護士さんが車椅子で連れて行ってくれるとのことだった。
<止血中の左手首>
検査後、手首の止血バンドの圧迫が強く、手や指がしびれてきたが動かすことも出来ず辛かった。
2時間後、専門の看護士が止血状況をチェックしに来てくれた。少しだけ圧迫を緩めてくれてからは多少楽になった。
以降、2時間ごとにチェックしに来てくれた。その都度、少しずつ圧迫を緩めてくれた。血をサラサラにする薬を飲んでいるので止血が長引かないかが気になった。
数時間後、電動ベッドを上げて座らせてもらいベッドテーブルで昼食を頂いた。点滴中の右手だけで食べるので、総菜は全て串刺しにしてくれていた。ご飯は、小さなおにぎりだった。
ナースコールで「オシッコしたい」と言うのも気が引けるので尿瓶を持って来てもらい、電動ベッドを自分で操作して起き上がりベッド脇で何とか用を足した。
・・・検査結果・・・
安静にしていると、主治医が病室に検査結果の説明に来てくれた。
『一ヵ所だけ血流が50%だったが、残りは正常。これだったら、治療の必要はありません。血液サラサラの薬もこれからは飲む必要もありません』
♬ ランランラン だった ♬
ベッドに寝たままだったし、まだ左手は動かせなかった。右手も点滴中だったがソロソロとは動かせた。音声通話は使用禁止なので、四苦八苦しながらスマホを操作し家内にメールで検査結果を報告した。
・・・思う・・・
いろいろ気を病むこともあったが、終わり良ければ全て良し!!!
でも胸が痛んだのは何だったのか。心筋シンチ検査時にも異常が認められたみたいだから、一時的な狭心症であったとも思えないし・・・
心筋シンチで異常すぎるから心臓カテーテル検査したのに、『まさか、治療の必要なし、しかも薬も必要なしになるなんてあり得ないと思った・・・手術も覚悟するほどだったのに』
不思議だった。なぜ? 心当たりは・・・
心筋シンチで血流が異常だとわかった後は、毎日、欠かさず神様にお祈りしてきた・・・
神様が救いの手を差し延べてくれたとしか考えられなかった・・・
困った時の神頼みではなく、今ではほぼ毎日、お祈りを欠かさないようになってきた。