久しく会っていない農家の奥さんが来られた。
「この間、立派な柿や芋や白菜の漬物をもらって、おおきに」
「これ、『川田みかん』って言うんよ。食べてみて」
「川田みかん? 初めて聞いた」
「作っている人は殆どいない。高糖系で美味しいんやけど、2~3年に1回しか実がつかんミカンなんよ」
「ホンマ。そんな希少なミカンやのに、しかも出荷できる立派なミカンばかり・・・勿体ない」
「それから、これ、知り合いからの貰いもんやけど食べてみて」と、「不知火ジャム」も持ってきてくれた。
考えてみれば、不知火やデコポンは食べるけど、ジャムなんて食べた記憶がなかった。珍しい!
帰られてから、早速「川田みかん」を食べてみた。表皮・袋が厚かったので、「川田みかん」は晩生ミカンだとわかった。
さすが、高糖系だけあってコクがあって美味しかった。多分、小売店ではkg当たり千円ぐらいはするかもと思った。
・・・体を心配してくれて・・・・
「そりゃそうと、この間、主人から聞いて知ったんやけど、体の調子悪かったんやって。元気そうやと思っていたのでビックリして・・・ 体、どう?」と気にかけてくれていた。
前立腺生検のことやら、救急センターに何回も走ったことなどを話した。
「おおきに。もう落ち着いた」
「そりゃ 良かった」
・・・帰られてから・・・
珍しい果物やジャムを頂いただけでなく、我が体調まで気にかけてくれていた。その気遣いや温かみが心にしみわたった。