先日、留守の間に「みかん」の入ったコンテナが倉庫前に置かれていた。よく見ると、我が家のコンテナに移し替えてくれていた。
<置いてくれていた「みかん」>
心当たりに電話してみた。
さすがに、「みかん、持ってきてくれた?」とは聞けないので、「今日はウチに寄ってくれた?」と聞いた。
2軒目で「ウン、みかん置いてきた」と。
・・・「中生みかん」よりも「早生みかん」・・・
「これ、早生みかん?」と聞いた。
「それ、中生や。中生の方が味がのってると思って」
「でも早生の方が袋が薄いので、そっちの方が好き。もう早生、ないん?」
「コマ(出荷規格外の3S)やったら、残ってるよ」
「欲しい・欲しい。もらえる?」
「加工用やし、どうぞ・どうぞ」
コンテナ持ってもらいに行くつもりだったが、翌日、わざわざ持ってきてくれた。お礼に、冷凍保存してあった「白菜」を渡した。
・・・別のみかん農家宅で・・・
「もうない・欲しい」と聞いていた農家に、「白菜」と「冷凍保存してあった白菜の漬物」を持って行った。
「みかん、持っていく?」と聞いてくれたので、せっかくなので「貰っていく」と。
外は暗くなっていたが、倉庫に案内してくれた。
「これ、夕べ選果機で選別した「コマ(出荷規格外の3Sサイズ)」。加工用でしか出荷できへんから全部持って行ってくれたらいい。親戚にも、持っていったら」と。
そこには5ケースが積まれていた。
<電気の灯りに照らされたミニサイズのみかん>
「おおきに。1ケースだけもらって帰る。コンテナ持ってきてないから、借りとく」
・・・我が家の倉庫・・・
貰ったミカンは食べきれないので、子ども世帯や親戚に何回も配っている。
それでも我が倉庫には、「みかん・みかん・みかん」。
ご近所のみかん農家が、いつも気遣ってくれることに感謝するばかり。
この地に生まれ育ったからこその「人の温かみ」と「みかん三昧の有難さ」を痛感するばかり。
・・・「有田みかんは、幸せみかん」(JA機関紙より)・・・