酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

刑務所見学に行く。

2013-09-09 | 日記
昨日は旭川刑務所がイベントを開催。矯正展といい、これは国民が法と刑務の理解を深めるべく行われるもの。
といっても堅苦しいものではなく、普段はコワイであろうガタイのでがい刑務官がホスト役に徹し、野菜の販売やライブ、真打ちがやってきての落語独演会、焼き鳥コーナーまである、ホスピタリティ満載なアットホームなイベントだ(ただし酒は呑めない)。


向こうは現刑務所内部。受刑者のいるその中には入ることはできないが、金網付きの高い塀の「隔離」感が見る者を圧倒する。ちなみにイベント会場は刑務所の外側。

主旨に沿ったものといえば、刑務所内のパネル展示、受刑者が懲役の中で作製した家具や小物の販売(収益は犯罪防止活動に)。そして現在改築を勧めている新施設の公開だ。
旭川刑務所は無期を最高に懲役刑の比較的長い受刑者を収容しているそうで、今後は受刑者をすべて独房に収監すべく関連施設を建設中だ。全国に先駆けモデル刑務所の役割も。
それを見学出来るというのが今回の目玉なのだった。

時間限定。
その中はもちろん撮影禁止。ケータイ、カメラ、飲食物、タバコ、ライター、マッチは持ち込み禁止。
見学できたのは独房や面会室、調理場などだが、近代的でとにかく立派。独房は清潔感、明るさにあふれ、実に快適そうだ。さながらホテルのシングルルームだ。
見学者からはどうせ懲役に出るんだったら旭川がいいね、だけど旭川は重罪じゃないと入れないから簡単にはいかないね、などと冗談も飛び出す始末。皆さんの誰かがここにおいでになるのだけは勘弁してくださいよと刑務官も話しに付き合ってくれるが…

新施設見学から戻ってくれば


現在使われている管理棟。イベント中なので女子トイレなんて書いてあるが、この檻の向こうは面会室。これがムショの現実。この向こう側に行くことも、向こうで誰かを待つ人間にはなりたくない。


説明ばかりになった。


前日夜の受刑食実物。混ぜご飯、豚汁、香の物、お茶という献立。実際にはこんなに盛りは良くないらしい。1日2600kcal。太った受刑者も出所の時にはスリムになっているという。オマケに禁酒禁煙。健康になりたきゃ刑務所へとはよく言ったもんだ。

だけど、どの位美味しいのだろう。
たとえば自分らが豚汁をこさえるときは、出汁はもちろん、酒などを使いより美味しくしようとするが、刑務所でそこまでやるのか興味あり。


居室のレプリカ(五人部屋を1/3スケールにした模型)。映画などでよく見る雰囲気がそのままだ。


ふと気づくと構内のナナカマドの実がこんなに赤い。

受刑者はこれを目にすることがあるのかな。

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