恒例の 忘年会は 今年初
(こうれいの ぼうねんかいは ことしはつ)
18059 【季語】 忘年会 【季節】 仲冬
粒大き 生牡蠣啜る 音楽し
(つぶおおき なまがきすする おとたのし)
18060 【季語】 牡蠣 【季節】 三冬
懐手 龍馬の如く したきやな
(ふところで りょうまのごとく したきやな)
18061 【季語】 懐手 【季節】 三冬
花片の 一枚欠けし 石蕗の花
(はなびらの いちまいかけし つわのはな)
18062 【季語】 石蕗の花 【季節】 初冬
片恋の 俳句披露の 年忘れ
(かたこいの はいくひろうの としわすれ)
18063 【季語】 年忘れ 【季節】 仲冬
歳忘れ?
忙しなく 人の行き交う 師走かな
(せわしなく ひとのゆきかう しわすかな)
18064 【季語】 師走 【季節】 晩冬
冬布団 乱れ無き様 死に体か
(ふゆふとん みだれなきさま しにたいか)
18065 【季語】 冬布団 【季節】 三冬
死にたい?
此岸には 荒れ狂う空 寒暮在り
(しがんには あれくるうそら かんぼあり)
18066 【季語】 寒暮 【季節】 三冬
此岸(しがん)=仏教において彼岸に対比される世界をいい、
私たちが住んでいる現世のこと。
反対に、彼岸=来世。
私たちが住んでいる現世のこと。
反対に、彼岸=来世。
黒濁の 雲の如きや 冬の鬱
(くろだくの くものごときや ふゆのうつ)
18067 【季語】 冬 【季節】 三冬
極月や 墓標の如き 立坑櫓
(ごくげつや ぼひょうのごとき たてこうろう)
18068 【季語】 極月 【季節】 晩冬
穴開きて 墓穴へ誘う 暮の冬
(あなあきて ぼけつへいざなう くれのふゆ)
18069 【季語】 暮の冬 【季節】 晩冬
日と土と 莫に身近き 暮の冬
(ひとつちと ばくにみじかき くれのふゆ)
18070 【季語】 暮の冬 【季節】 晩冬
莫(ばく)=程度の深まる意を表す語。
草木がさかんにしげる様子。
「莫莫」。また、静かな様子。
草木がさかんにしげる様子。
「莫莫」。また、静かな様子。