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俺流俳句 「いちらくいちらく」

俳句で遊ぼ。

あなたも、優しくなれます。
          
          千秀

2010年03月27日 | 俳句


『登るほど淡くなりゆく山桜』
(のぼるほどあわくなりゆくやまざくら)

『石段を囲むがごとく山桜』
(いしだんをかこむがごとくやまざくら)

『花見とは人世一夜に人見頃』
(はなみとはひとよひとよにひとみごろ)

『紅強き花海棠の艶光る』
(べにつよきはなかいどうのつやひかる)

『万葉に酔いしれ聞こゆ花馬酔木』
(まんようによいしれきこゆはなあしび)

『せせらぎに鐘の音見えし花馬酔木』
(せせらぎにかねのねみえしはなあしび)

『懐かしきごろ寝の朋よ野の菫』
(なつかしきごろねのともよののすみれ)

『アネモネの流す涙は無邪気ゆえ』
(あねもねのながすなみだはむじゃきゆえ)

『実に合わぬ花と成りけり木瓜の花』
(みにあわぬはなとなりけりぼけのはな)

『三椏は花より枝で名を残し』
(みつまたははなよりえだでなをのこし)

『みつまたの赤花小花なまめかし』
(みつまたのあかばなこばななまめかし)

『可憐さを群れて見せしは雪柳』
(かれんさをむれてみせしはゆきやなぎ)

『さわさわとうわさ話のゆきやなぎ』
(さわさわとうわさばなしのゆきやなぎ)

『桜咲くサクラと見えし桜草』
(さくらさくさくらとみえしさくらそう)

『何よりも紅匂う桃の花』
(なによりもくれないにおうもものはな)