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山麓には「日牟禮八幡宮」が祀られており、八幡宮の鳥居の近くには八幡堀・参道には洋菓子・和菓子の有名店舗が並ぶ近江八幡市の観光スポットになっています。
八幡山の名が定着しているのは、豊臣秀吉の甥にあたる関白・豊臣秀次が築いた「八幡山城」の影響が強いと思われ、秀頼誕生後に後継者を巡る争いによる自害という話は何度も歴史ドラマで取り上げられた話。
これまでも日牟禮八幡宮や山上にある「村雲御所瑞龍寺門跡」には何度か参拝していますが、山中に不動明王を祀る社があると知り、ハイキングを兼ねて八幡山へ登ってきました。
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鶴翼山(八幡山)へのルートは山登り感覚が楽しめるという日牟禮八幡宮裏から登って、途中の分岐から不動明王を祀る社に向かい、頂上まで登り返して八幡公園へ下ってくるルートとしました。
水仙の咲く登山口から登って行くことになりますが、早朝の山はやはり気持ちがいいもので寒さを感じつつも足取りは軽い。
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最初は石段のある道を登って行くことになりますが、道の脇には石仏が祀られています。
なぜか石仏にだけ陽の光が当たっているのが気になったが、嫌な感じはしなかったので無事を祈ってくれているのだろうと解釈して道を進む。
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登山道は落ち葉で道が見えにく場所や岩の多い道もありましたが、途中まではさほど傾斜は急ではないので苦にはならない。
道中で一人下山されてきた方がおられましたが、もしかしたら夜明け頃から登っておられた方なのかと思います。
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緩やかな登り道だったのもつかの間で段々と登山道らしくなってくる。
石段の組まれた場所がありましたが、一段の高さが高かったのでそこは結構しんどかったかな。
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そこそこ登った所に分岐があり、村雲御所瑞龍寺門跡へ進む道と「大日大聖不動明王」へと進む道に分かれる。
目的であった不動明王への道を進みますが、道に敷かれた石が割れていたり、土が流れてしまって崖側に傾いていたりしたのでここは慎重に歩いて行く。
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想像していたより距離があったように感じながらも、3つの祠がある地蔵堂へと到着する。
中央の祠には地蔵石仏が祀られ、左右の祠には奉納された地蔵石仏が祀られている。
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新しい小さな祠があったので中を覗いてみると、弘法大師と書かれた提灯がありましたので、ここは弘法大師をお祀りしている祠のようです。
祠の対面の崖には崩れた祠の残骸がありましたので、もしかすると弘法大師をお祀りしていた祠が崩れ落ち、その後に現在の祠が新設されたと想像されます。
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弘法大師を祀る祠を巻くように登って行くと、まず出会うのは「出世不動明王」の祠です。
石段が組まれていたのですが、かなり劣化しており、ブロックを積んで道としているので足元が悪く、手すりを持ちながらでないと登れない。
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出世不動明王の祠から更に石段を登って行った先に「大日大聖不動明王」の懸造の御堂がありました。
観光の山のような印象の強い鶴翼山(八幡山)ですが、空海や修験道の山でもあったことがここまで来ると実感できます。
山麓の日牟禮八幡宮では毎年11月23日に修験者山伏が大護摩焚を奉修するそうですが、この大日大聖不動明王への奉修ということのようです。
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御堂の中には大麻が吊るされ、注連縄が張られた本殿の中には不動明王の絵図と神鏡が祀られていました。
畳には塵ひとつなく、供えられた花も鮮度がありましたので、丁寧にお祀りされていることが伝わってきます。
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参拝を終えてもと来た道を下って行って分岐点まで戻ると、今度は村雲御所瑞龍寺門跡への登り返しが待っている。
どの程度距離があるのか分からないまま登って行ったが、しばらく歩くと八幡山ロープウェイの山上駅の横に出る。
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ロープウェイ山上駅の先には村雲御所瑞龍寺参道と山頂まで行ける遊歩道の分岐があったので、まずは「西の丸跡」を目指して琵琶湖の景色を楽しむ。
西方向には水茎岡山城のあったという頭山と大山が見え、琵琶湖の向こうには雪を被った比良山系が望める。
比叡山は目視ではかろうじて確認できたものの、澄んだ空ではなかったので写真では分からない。
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北西に見えるのは長命寺港と西国三十三所札所の長命寺のある長命寺山。
琵琶湖の向こうにはこの方向にも比良山系が見える。
鶴翼山(八幡山)は、標高271.8mの低山とはいえ景色は抜群です。
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「西の丸跡」では風が強く寒くて長居が出来なかったため、そのまま「龍神堂」を経て、頂上のある「北の丸跡」へ向かいます。
数分で「北の丸跡」へ着き三角点を探すが、分かりやすい場所にあったのですぐに見つけることができた。
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山頂に山頂標識はなかったものの「八幡山」の木碑があったので、ここが頂上だと思います。
山頂まで来たので後は下山するだけですが、一瞬ロープウェイでの下山が頭を過ぎります。
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ただ運行表を見ると運転開始は1時間以上も先でしたので待つつもりもなく、帰り道は気分を変えて八幡公園方面に下山することにします。
八幡公園ルートは歩きやすい遊歩道のようになっていましたので、登りはやはり登山気分の味わえる神社裏からのルートで正解でした。
八幡公園まで降りてきた後は、山へ入る前に楼門(随神門)の前で手を合わせただけだった日牟禮八幡宮へ。本日の無事のお礼を伝えにへ参拝する。
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参拝を終えると絵馬堂へ立ち寄り、令和3年の「左義長」と「ひきずり松明」「振り松明」を見る。
「左義長」には去年の干支の丑とアマビエが付けられていますが、まさか令和4年になってもコロナが終息していないと思っていた方は少数派ではないでしょうか。
この週末は「左義長まつり」が開催されますが、左義長の火祭りでコロナや社会不安を燃やし尽くして欲しいと誰もが願っています。
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